内容説明
正統丁字教の総本山である法王庁の特務組織、【奇跡認定局】がついに瑩国転覆のため動きだした。彼らが目論むのは議員や貴族を標的とした無差別暗殺計画であり、瑩国は抗う術なく徐々に国力を削られていく。 更にはこの混乱に乗じ、ユヴィオールたちもまた違った思惑の元、暗躍を開始する ── イオ=テリーヌの前に姿を現したアイリス=キャリエルは嬉しそうに笑った。それは同郷の輩に再会した喜びか、或いは【魔剣の母】としての狂気か。 薄闇の幻想物語、緊迫の第四幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
39
正統丁字教の特務組織「奇跡認定局」が瑩国転覆に向けて動き出した中、ユヴィオールたちも水面下で違う動きを見せる…な話。物語が本格的に動き出した事で絶望感の方も倍増してきましたね。イオにまで魔の手が迫る様になったりと緊迫感の続く展開ばかりで読んでいて目が離せません。フォグ、アルトたちの穏やかな日常を徐々に浸蝕していくこの感じがたまりませんね。ただ絶望に追い込むのではなく、アルトの成長やフォグとの協力技と言った希望の光の見せ方も素晴らしい。特にアルトとキリエの賭けは良かったですね。次巻も期待です。2015/06/14
コリ
18
様々なキャラの側面や変化が見れたなぁ、という印象。改めて実感したのがフォグとアルトの絆の強さ。でなきゃ「あんな事」出来ない訳だし。アイリスは姐さんと呼びたくなるほど良いキャラだった(笑)そしてトリエラは…新しい「イパーシ」で次巻大暴れするのだろうか…。個人的に一番良かったのはキリエ嬢かな!ニーナさんマジ災難…!―――「おめでとう。私を貫いた感触、そんなによかったかしら」いやぁもう鬼畜エロ可愛い(笑)2011/11/14
METHIE
12
目が痛い。詳しい感想は最終巻で。2014/03/14
ハルクイン
11
表紙のイオから嫌な予感がしていたけれど、良かった。なんとかまぬがれたか。それよりも、やっぱりという感触だったけどトリエラさんの箍の外れっぷりが尋常じゃない。表面上は普通に言葉を交わしているから尚更だ。2014/04/09
humbert_2
10
国家転覆を目論む叛逆の徒がその準備を着実に整えて行く話。結果的に主人公とその国をこれでもかと追い込んでいく展開になっている。カタシェレティスの隙を見せない徹底的な計画の立て方がすごい。戦闘時に使える必殺技ばかり研究して、政治的な力はほとんどない主人公がこれからどう戦って行くのか見もの。今回キリエが見せた暗殺技、睡眠を取らなきゃ生きていけない人間なら勝ち確なんじゃ…。好きなシーンはアイリスの魔剣が乱舞する戦闘。アイリスの魔剣が好きなだけな気もする。まとも成分のニーナちゃんが狂っちゃいそうで楽しみ。2012/03/08