内容説明
河童にそっくりな人間の子ども、河原三平は、ひょんなことから河童の世界に迷い込んでしまう。それをきっかけに、河童の長老の息子が人間世界へ留学することに……。古き良き日本の田舎で繰り広げられる大騒動! 水木サン貸本時代の最高傑作漫画!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うまかぼー
12
河童の世界に連れて行かれたり、死神に爺さんの変わりにあの世旅行に連れて行かれたり、ろくでなし親父のせいで小人を養っていかなくなった三平どうなるの。この死神は首をくくれって言うからこわいな。2013/08/26
nightbird
4
日本の「ムーミン」みたいな(絵もちょっと似てるし)。死神やしゃべる狸、小人などの不思議な生物がうろつき河童の世界と地続き(水続き?)の山村が舞台のすっとぼけてユーモラスでのんびりした日常ファンタジー。このとぼけぶりなのに「死」が何度も描かれるのが印象的。この話に出てくる死は少しもドラマティックではなく「右向いて左向いたらもう死んでる」くらいにあっけない。でもその描き方に突き放した冷たさや絶望感はなくて、生も死も、ひとつの流れの中のあるべきところにあるだけって感じ。2015/12/12
袖崎いたる
3
貸本版、河童の三平。そう、河童の三平にはいくつかバージョンがある。いずれにせよ感動させられるのだけれど、描き方には違いもある。それもまた味わいどころ。ちくま本版で三平は二度死ぬけれど、地獄へ向かうものの最初の死は幽体化していない。ところが貸本版ではガッツリ縊死し、幽霊になって地獄へ向かう。2020/07/22
みーなんきー
3
この本、大人になるまで知りませんでしたが、自分の生誕前からあったのだなー。水木ワールドらしく、人間たぬきも妖怪も死神までもが、違和感なく、語り合い意思疎通しちゃうんだよな。三平の受け入れ能力及びに人間力(生き物力か?)高い!2014/03/30
花紫
1
面白い。三平が河童や死神と出会い、騒動に巻き込まれてしまう。三平がどうなるのか気になる。2013/02/27