内容説明
山奥に住む河童そっくりの少年・三平のもとに、十年ぶりに父親が帰ってきた。父親が連れてきたのは、予想外の人々だった! ケンカ仲間のたぬきとは珍事をきっかけに親友となり……。出会いと別れを描く感動の中巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うまかぼー
11
河童から教えてもらった屁の爆発力によるロケット泳法不発 。死のシナリオでは三平は水死予定に。恐怖の配達夫の場面は劇画タッチだ。2013/08/26
袖崎いたる
3
狸の扱いが、ちくま本よりも丁寧に感じる。狸との絆はこのストーリーにとってかなり重要なので(場合によっては河童のかん平よりも)、狸との間柄がちゃんと描かれるのは嬉しい。また、ちくま版との違いには死神が三平に小人が吸血鬼であるとそそのかすなどもある。そもそも小人の描きかたも違う。ちくま版では人体が描かれているが、貸本まんが版では米つぶのような体をしている。あとは、こちらだと小人は死ぬ。貸本版のほうがいろいろ死ぬ。2020/07/22
みーなんきー
3
河童から水泳を習ったり、その泳法で優勝したり、小人と共生したり、周囲と溶け込む三平。無気力に見えながらも、人生の開拓魂大いにある。父さんは残念だったけど、たぬき、河童、死神、小人、と深く関わり合いながら生きてるから、淋しくなさそう。何げに各所に出てくる妖怪が怖い。もし自分が子供時代にこれを読んでたら、夜眠れなくなったかも。2014/03/30
2n2n
2
なんという冒険活劇。ハイスピーディかつ、まるで先の読めない物語の展開には、脱帽。下巻では一体どうなってしまうのかが気になる。2012/07/30
niki
1
ストーリーがバカっぽくて本当に呆れてしまうのだが、主人公のおじいちゃんもお父さんも亡くなってしまうし、死神は怖いし、小人は出てくるし、どんな結末を迎えるのか全く想像できないのでついつい読んでしまう。面白い。2023/02/11