講談社文庫 日本の中の朝鮮文化（１０）

著者名：金達寿【著】

講談社（2015/02発売）

• ISBN：9784061855311

内容説明

九州北部は古代朝鮮と同一文化圏であり、日本文化発祥の地でもあった。福岡・大分の各地に残る朝鮮文化の足跡をさぐる。飯盛遺跡や宇佐八幡宮から見出された資料は何を語るのか。さらに国東半島の石仏を踏査するにつれ、謎の渡来ルートに新しい光があてられる。真実の古代史像を求め快調に進む歴史紀行。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[転天堂]

天孫降臨神話の高千穂が筑紫にあるのは記紀のとおりだが、どんぴしゃの地形と地名とが今でもあると、天（あま）＝海（対馬海峡）というのが実感できるだろう。一部はこじつけになってしまうのかもしれないが、伽耶を意味するカラ・カヤ系の地名は本当に北部九州には多い。それにしても、彩色・壁画古墳がかんたんに開発のために潰されてきたのは驚きを禁じ得ない。

2024/06/09