内容説明
「遅くなっちまったな」乱蔵が言った。露木圭子の全身が震えた。へたり込みそうになった圭子を、九十九乱蔵の大きな手が包んだ。卒論で安土城をテーマに調査を重ねるうち、長野県の旧家にまつわる呪いに巻き込まれた女子大生、圭子。謎の老人寒月翁や、鬼頸(きけい)を操る贄師(にえし)紅丸らが跋扈する中、囚われの身となったところに、救いの手をさしのべたのは……。因縁と怨念と呪詛の物語、堂々完結!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kira
17
図書館本。ノベルズ版既読。九十九乱蔵の圧倒的な力と優しさにしびれまくった。出番こそ少ないが、ここぞというときに現れて他を寄せつけない。十五年にわたる恨みと復讐の物語だが、エログロと暴力の度合いはシリーズの中でも屈指なのではないだろうか。それでも乱蔵に魅せられて夢中になって読んだ。2024/02/10
こうよう
1
主人公は九十九乱蔵なんだけど、彼がメインの物語ではなくて、 でもちゃんと存在感はあるし、乱蔵以外の登場人物も キャラが立っていて、すごく面白かった。 著者が書くバトルは迫力と熱量がすごくてやっぱり良い。 ★★★★☆2025/05/31
よよよ
1
面白かった。バトルは迫力あるし、えぐいところはえぐいし、エロいところはエロい。そして夢枕作品ならではの哀切さもしっかり描かれている。主人公の乱蔵は相変わらずの安心感だが、個人的にはひろしの動向が気になってページをめくり続けた。さて、続刊の評判がいまひとつなので、私は今作をもって闇狩り師の終わりとするかな。2019/03/18
Ryosuke
1
竹2018/05/11
Minoru Tsuchiya
0
続いて下巻読了。いろいろ客演?キマイラシリーズのキャラ名が出てきて楽しめました。今回は乱蔵の活躍シーンが少ない様に感じましたが、それでもパワー感で読ませてしまうような作品です。また別の作品もあるので機会があれば読もうと思います。2016/09/22