内容説明
夫・坂田順一郎は、ダム建設に反対していたため、利権を狙う暴力団によって殺された。そう信じた妻・美沙子は、占いで評判の“犬を連れた老人”に、関係者の呪殺を依頼。その日を境に、ダム推進派の議員や建設会社社長が相次いで犬に襲われ命を落としていった。そして、美沙子も正気を失った状態に陥っている。事態の打開は、九十九乱造(つくもらんぞう)に託された。《陰陽師》のルーツ、《闇狩り師》大復活!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kira
19
図書館本。ノベルズ版既読。ノベルズ版を読んだ頃は、九十九乱蔵にそれほど夢中になったわけでもないらしい。乱蔵に惚れこんでいる今読み返すと、こんなにすてきな乱蔵に魅せられなかった当時の自分が不思議でならない。猫又のシャモンと乱蔵の距離感が奇妙にバランスがとれていて、シャモンの出てくる場面が面白い。2024/02/20
和沙
2
冒頭に書かれている古典の一節を読んでいつも思うのですが、ここからよく現代の日本の物語に持ってこれるなぁ…と感心します。2012/10/04
よっぴ
2
伝奇小説。闇狩師ミスター仙人九十九乱蔵シリーズ。短めの長編と短編からなる。最近読んでいた本と比べると、文字の詰め込みや大きさがまるで違うので、サクッと読めます。私はもともとファンタジーや伝奇小説が好きなので楽しめました♪2012/03/10
kumo
1
★★★★★2013/04/13
すいそ・はいどろ
1
昔、結構夢中で読んだ闇狩り師シリーズだが、久しぶりに読むと、あまりののめり込めなさぶりに愕然とした。こんなものだったのか?それとも年をとったのか?それとも漠さんの問題か?結論がでない。少し悲しい。