朝日文庫<br> 朝日文庫時代小説アンソロジー 家族

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朝日文庫
朝日文庫時代小説アンソロジー 家族

  • ISBN:9784022650658

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内容説明

居酒屋「だるま」を営むおつやは、姑との確執から13年前に離縁していた。夫のもとに残してきた一人息子のいまの暮らしぶりを耳にし、心が揺れる……(藤原緋沙子「雪よふれ」)。第一線の女性作家それぞれが「家族」をテーマに描く珠玉の6編。文庫オリジナル。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タイ子

89
6人の女性作家によるアンソロジー。嬉しいのは全作品が書籍化初ということでどれも楽しめる。「家族」という単位の中でどれだけの物語が生まれるものか。それは江戸時代であろうと令和であろうと家族の数だけ物語はある。本作で描かれる物語は江戸時代だからこその家族の物語。貧乏長屋に住むことになったかつての大店の母娘。漆物問屋の跡取りと言われてとまどう男と彼を見守る家族の話。息子を残して離縁された女が数年ぶりに息子と再会。この物語が好き。最後は和田さんらしくミステリっぽい話。どれもしんみりさせながら温かくなる物語。2022/10/26

真理そら

57
中島要、坂井希久子、志川節子、田牧大和、藤原緋沙子、和田はつ子の6人の作家による週刊朝日で発表された6編。『須磨屋の白樫(田牧)』のふんわりしたかわいらしさがいい。須摩屋の若旦那・若太郎の今後の成長ぶりを見てみたい。2022/10/09

けやき

50
家族を題材にした時代小説アンソロジー。6編。どの話も希望の持てる終わり方になっておりよかった。2022/11/25

くろにゃんこ

30
時代ものが続くな…と思ったら「時代小説アンソロジー」でした(^^ゞSNSとかごちゃごちゃしたことのないスッキリさがよいですね。お初の作家さんが多かった。2023/08/20

ひさか

22
週刊朝日2021/9/17〜10/8中島要:誰に似たのか、10/15〜11/5坂井希久子:小夜の月、11/12〜12/3志川節子:逃げ水、12/10〜12/31田牧大和:須磨屋の白樫、2022/1/7・14合併号〜2/4藤原緋沙子:雪よふれ、2/11〜3/4和田はつ子:春北風、の女性作家による時代小説競作6か月連続企画の作品を2022年10月朝日時代小説文庫刊。どれも読ませる面白い話で、楽しい企画だ。卯月みゆきさんがTwitterで連載時のイラストの報告をされていたが、収録されていないのが少し残念です。2022/11/23

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