新潮文庫<br> 城塞(中)

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新潮文庫
城塞(中)

  • 著者名:司馬遼太郎【著】
  • 価格 ¥869(本体¥790)
  • 新潮社(2015/02発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101152219

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内容説明

真田幸村、後藤又兵衛ら、関ヶ原ノ合戦でむなしく敗れた豪将たちを迎えて籠城作戦をとる大坂方。みずから四十万の兵をひきいて包囲する徳川家康。かくて大坂冬ノ陣の激戦の火蓋は切られた。真田丸にたてこもる幸村の神技を思わせる戦闘指揮にもかかわらず、天守閣に大筒を撃ち込まれた淀殿は、家康の調略にのって和議に応じ、さらには城の外濠ばかりか内濠までも埋められてしまう。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

レアル

130
冬の陣始まる。家康の策略の徹底さ、それに対して豊臣家の不甲斐なさ。豊臣側のリーダーがもう少ししっかりしていれば、もしかすれば勝てたやもしれない!なんて思う。そして和睦条約で「総濠(外濠)を埋める」を「総ての濠を埋める」と曲げるところなんて家康天晴れ!こんな家康に豊臣家は敵うわけないか。。そして冬の陣が終わった!2014/01/17

とん大西

116
いよいよ大坂冬の陣。真田幸村、後藤又兵衛ら歴戦の強者どもが脱け殻と化した大坂城を舞台に華やかで勇ましい活躍をみせてくれます。天下の巨城をめぐる攻防…悲劇であるはずの人間模様を時に喜劇のように映し出す籠城方のあさましさ。…滑稽ですらあります、哀しいほどに。恐慌に駆られる淀殿と女官衆、浅知恵の大野治長、籠の鳥の秀頼。対して不屈の闘争心を前面に押し出す幸村や又兵衛。大坂城の混沌を嘲笑うかのように全てを手玉にとり、謀りに謀り、畳み掛ける家康。壮大かつ見事過ぎる茶番です。それにしても…あぁ、真田丸…。2019/06/22

金吾

101
◎大坂冬の陣で真田、後藤、木村等前線指揮官は頑張っていますが、淀君を始めとした首脳部の無能さのため、なすがまま講和になりました。戦略のミスは戦術・戦闘で補えない典型的な例だと思いました。歴史を振り返るとやはりほとんどが戦略で勝敗が決まるように思いますが、日本は戦略が苦手と言われているので少し不安になりました。2022/01/02

やっちゃん

94
注釈でよさそうな説明まで垂れ流しで流れが悪い。腹黒すぎて好きになれん悪役家康はフィクションなら大逆転でやられる役だけど現実は非常である。万全の体制で闘って欲しかったわ。あまりに一方的で辛すぎる。家康には相手の良さも出させて盛り上げるプロレスを学んで欲しい。2023/03/22

つーこ

88
再読。真田幸村活躍の場面は何度読んでも鳥肌が立つ。大阪側の愚鈍さ(特に大野修理!!)が極まり、もう真田や後藤の頭脳を持ってしても豊臣家が落ちるのを止められない無念さや家康の老獪さに苛立ちを覚えながらもページをめくる手が止まらなかった。司馬遼太郎で育ってきた私なので、家康のイメージはカッチリこの像。逆に家康側に立った小説ではどんな風に描かれているのか、一度読んでみたくなった。2014/12/07

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