新潮文庫<br> 城塞(下)

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新潮文庫
城塞(下)

  • 著者名:司馬遼太郎【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 新潮社(2015/02発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
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  • ISBN:9784101152226

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内容説明

外濠も内濠も埋められて裸城となった大坂城に対して、家康は最後の戦いをしかける。夏ノ陣を前にして、大坂方には、もはやいかなる勝機も残されてはいなかった。数十万の東軍を相手に、真田幸村、毛利勝永らは、家康の本営にまで斬り込む働きをするが、後続の部隊がなく、いずれも城を墳墓に討死してゆく。秀頼、淀殿は自尽し、巨城の炎上をフィナーレに戦国時代はその幕を閉じる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とん大西

118
もはや栄誉の脱け殻でさえない大坂城。冬の陣を経て夏の陣。老練な家康の策謀につぐ策謀で、あとは残骸となるのを待つのみ。儚くも勇ましく-滅びの美学を貫いた幸村、勝永、又兵衛らは戦場の露と消えた。東軍の大軍勢を向こうに回し、猛りながら狂いながら冷静に家康の首を狙い続けた。…が、力尽き、散った。彼らの苛烈な最期とは対照的に土蔵にこもり生き延びようとした淀殿、秀頼ら。いや、死を回避しようとしただけか。自らの刃でその呼吸を止める瞬間、淀殿や秀頼は何を思ったのだろう。壮大なドラマの終演に一抹の寂しさを感じました。2019/06/25

やっちゃん

106
真田登場でようやく面白くなってきた。が、いいところで淀殿の干渉が入り全てを台無しにする。家康も調略ばかりだし世間を気にするところが小物くさい。小幡勘兵衛は解説ばかりで何もしていない。大阪城も能力発揮しないまま埋まるし肩透かし感がすごい。2023/03/20

つーこ

95
大阪ノ陣の最高傑作だと思います。何度も読んでるのに、この下巻になるとわくわくドキドキしてしまう。勝敗には関係なく潔く勇ましく戦う後藤又兵衛や木村重成、長宗我部盛親の姿がかっこよく、茶臼山に現れた真田の赤備えのくだりは興奮して震えました。私の雪村好きも司馬遼太郎のおかげ。最後まであきらめずポジティブで輝いていた真田幸村、しびれました〜!2014/12/12

金吾

94
◎大坂夏の陣における真田、後藤、毛利、長曽我部、明石、木村勢の絶望的でありながらも最後まで戦い抜く姿を司馬さんらしい語りで満喫しました。また最期まで状況を理解していない豊臣方の首脳部も違う意味で凄いです。2022/01/04

シン

80
家康の天下取りに対する執念たるや凄まじいもの。一方淀殿の見苦しさ、愚かさ。豊臣家を滅ぼしたのは秀吉を筆頭に淀殿、石田三成、そして淀殿の教育に大いに問題があった秀頼でしょう。秀頼がもっとしっかり母を押さえ込み、兵の士気を高め、家康に親子揃って命乞いすることなく、悲惨な末路を辿ることはなかったと思います。関ヶ原はまだ幼かったにしても、夏の陣では自分の判断で強行に出陣することはできたと思います。晩年の秀吉の見る目がなかったというか、お市の方の面影を追いすぎたというのか。諸行無常やもの悲しさで溢れた作品でした。2016/04/06

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