新潮文庫<br> 城塞(下)

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新潮文庫
城塞(下)

  • 著者名:司馬遼太郎【著】
  • 価格 ¥869(本体¥790)
  • 新潮社(2015/02発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101152226

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内容説明

外濠も内濠も埋められて裸城となった大坂城に対して、家康は最後の戦いをしかける。夏ノ陣を前にして、大坂方には、もはやいかなる勝機も残されてはいなかった。数十万の東軍を相手に、真田幸村、毛利勝永らは、家康の本営にまで斬り込む働きをするが、後続の部隊がなく、いずれも城を墳墓に討死してゆく。秀頼、淀殿は自尽し、巨城の炎上をフィナーレに戦国時代はその幕を閉じる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

レアル

120
もし仮に秀頼が勝っていても、その後のこの時代を収めることは難しかったのではないかと思う。そして司馬氏の家康の「たぬきぶり」の書き方!この時代を制する人物はこれくらい調略に優れていなければ勝てなかったという事か。。豊臣側の配下につく武将の戦いぶりのかっこよさに相反するかのような不様な淀君たちの最期。そして大坂城が堕ちた。まさか秀吉もこんな形で豊臣家が終わってしまうなんて思ってもいなかっただろう。2014/01/21

とん大西

118
もはや栄誉の脱け殻でさえない大坂城。冬の陣を経て夏の陣。老練な家康の策謀につぐ策謀で、あとは残骸となるのを待つのみ。儚くも勇ましく-滅びの美学を貫いた幸村、勝永、又兵衛らは戦場の露と消えた。東軍の大軍勢を向こうに回し、猛りながら狂いながら冷静に家康の首を狙い続けた。…が、力尽き、散った。彼らの苛烈な最期とは対照的に土蔵にこもり生き延びようとした淀殿、秀頼ら。いや、死を回避しようとしただけか。自らの刃でその呼吸を止める瞬間、淀殿や秀頼は何を思ったのだろう。壮大なドラマの終演に一抹の寂しさを感じました。2019/06/25

やっちゃん

105
真田登場でようやく面白くなってきた。が、いいところで淀殿の干渉が入り全てを台無しにする。家康も調略ばかりだし世間を気にするところが小物くさい。小幡勘兵衛は解説ばかりで何もしていない。大阪城も能力発揮しないまま埋まるし肩透かし感がすごい。2023/03/20

つーこ

94
大阪ノ陣の最高傑作だと思います。何度も読んでるのに、この下巻になるとわくわくドキドキしてしまう。勝敗には関係なく潔く勇ましく戦う後藤又兵衛や木村重成、長宗我部盛親の姿がかっこよく、茶臼山に現れた真田の赤備えのくだりは興奮して震えました。私の雪村好きも司馬遼太郎のおかげ。最後まであきらめずポジティブで輝いていた真田幸村、しびれました〜!2014/12/12

金吾

93
◎大坂夏の陣における真田、後藤、毛利、長曽我部、明石、木村勢の絶望的でありながらも最後まで戦い抜く姿を司馬さんらしい語りで満喫しました。また最期まで状況を理解していない豊臣方の首脳部も違う意味で凄いです。2022/01/04

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