内容説明
戦国期の古城を思う作家の眼は、そこに将卒たちの衷心を見る。戦国の世を切り開いた快男児北条早雲ゆかりの城。今川、北条、上杉、大久保等々つわものどもの悲憤や慨歎を今に伝える城。徳川と武田の激闘と慟哭を刻む城など、遠江、伊豆、相模の主要な城址を廻り、通暁暢達の文体で、その無尽の想見と広博な歴史観を明晰に写す、珠玉の城塞紀行。単行本5、6巻を合本して文庫化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
玉野ゆうき
1
後北条氏と係わりの深い城址を廻る旅。地域の実力者が変わるなか、豪族たちの選択が興味深い。三浦氏は早雲の時代まで残っていたんだな。2017/08/24
KAZY
1
北条氏ゆかりの城址は近在にもある。再訪してみようか。2014/07/16
BIN
0
今回は好きな北条家の城。早雲が初めてもらった城や北条綱成が福島正成の息子ではないなど知らなかったことが多かった。2011/05/04
恵
0
正直なところ、旅行記自体には興味がなかったりする(汗)。合間に語られる蘊蓄が、お目当てで・・・。2011/03/29