内容説明
――その《指》は願望を具現化する。
猟奇殺人が起こる街。思い出に溺れて人は死ぬ。
」そして数奇なる運命の車輪は回り始めた……。
平和な街を突如襲った連続猟奇殺人/潰殺事件。
都市という、寂れた箱庭の片隅で探偵稼業を営む芥宗佑(あくた・そうすけ)は、潰殺事件によって家族を殺された高校の後輩・栂貴織(つが・きおり)の訪問を受ける。警察には頼れないと言い張る彼女を、情に流され保護した宗佑は、人捜しの依頼を受けることとなった。そして、貴織の依頼を進めるなか、宗佑は蠢く《指》の因縁に絡め取られていく。
息の合わない相棒・神楽ヰ音耶(かぐらい・ねや)とともに、宗佑は惨劇の舞台裏と黒幕の存在に到達するが……。
ふたりの「探偵」を待ち受けるのは、――悲劇か喜劇か。
かくして、銀の鉄槌は下り、紅き執行者は断罪の撃鉄を上げる。
繰り広げられるは《指》に魅入られた愚者達の輪舞曲――。
新房昭之監督がゲスト審査員として参加し「映像として見せたい」と絶賛した、第8回小学館ライトノベル大賞ガガガ大賞受賞作!!
イラストレーターは『魔法少女育成計画』『拷問塔は眠らない』その他多方面で活躍中のマルイノ!!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
(●▲●)とらうまん(*^◯^*)
27
【★★☆☆☆】新房昭之監督もイチオシのガガガ大賞受賞作、たしかに映像化すれば映えそうだなとは思うけど……いち小説作品としてはいろいろ稚拙なので、もう少し頑張りましょうという感じ。 ガガガの新人さんと言えば良くも悪くも尖った作品が多いんですが、本作に関してはちょっと作者の独りよがりが過ぎる気がしますね。 この手の世界観で主人公コンビにろくな掘り下げもないと、読者は置いてきぼりだし感情移入もできないぞと。 次巻で化けるかどうか、期待はあまりしてませんが……せめて読者というお客さんに向けたお話を書こう(提案)2014/08/24
そのぼん
23
『潰殺魔(スカッシャー)』と呼ばれる殺人犯が闊歩し、不思議な力を持つ義指が存在する世界でのお話でした。ミステリー要素とライトノベル的要素が上手く合わさっていたのでスラスラ読めました。面白かったです。2016/03/19
まりも
21
ガガガ大賞という事で期待して読んだのですが期待してたのとは違ったかなといった感じですかね。設定や物語の構成と大賞作なだけあって確かなものはあるんですがガガガらしさが無く普通の良作といった感じかな。良くも悪くも普通すぎるのが残念。また主人公が変にプライドがあるというか口だけの存在のように思えたのもマイナス。ガガガの受賞作なんだからもっとぶっ飛んだ設定とかが欲しかったですね。2014/05/22
水無月冬弥
18
ついへいじりう先生(@tsuiheji)の #ラノベ 探偵業&バディものは大好きなんで、俺得な作品でした。ただ、ちょっと説明不足なところと戦闘シーンの描写がいまいちなのが残念。作者のホームページをみたら過去の同人作品を作り直したみたいですし、そこらへんが逆にあだになったのかなあと。2014/05/26
サキイカスルメ
17
パンティを掲げたイラストが破壊力抜群でした(おい)美少年探偵芥宗佑と、助手音耶の不思議な指と事件のお話。殺人事件ものは大好物で、貴織の物語と考えるとよかったかな、と。宗佑と音耶の物語とすると、二人についての掘り下げがあまり無かったので印象は結構薄いんですよね。特に宗佑については殺人はさせないという主張のみで、偽善的に見えてしまいました。関係ない人が殺されてるのもあり、その主張に見合うくらい必死になってやっていたかというと……うーん、モヤモヤ。貴織と巻島ちゃんが好きでした。春菜じゃなくて舞奈だよね……?2014/05/23
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