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内容説明
第16回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞受賞作、ついに完結! 流転する災いの終結か。消えゆく妻の生命か。夫の、最後の選択。――陸郎宅に居候しながら、村に留まる雪之丞。朝日を救う唯一の手掛かりは、六十年前の出来事を記録した“祭文”だった―――。冬至の祭事“嫁拝み”も終わり、季節は大晦日。雪が降りしきる中、妻は裸足で夫のもとに。妻同様に、夫もまた、選ばれし者だった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
匠
149
3巻で完結してしまうとは。もう少しじっくり読んでみたかったし、この作品はすごく小説で読んでみたいと思ったけど、でもラストはこれで充分なのかもなという気もしている。とにかく哀しくせつない、夫婦になったはずの二人の男女の宿命だった。どちらの気持ちもよくわかるし、風習とか迷信にある意味マインドコントロールされてしまう人々の群集心理というのも残酷で。巻末の雪之丞の生い立ちを描いた短い番外編には思わず涙。耳慣れない東北弁を読むのは発音もわからないため最初のうち手間取ったが、その土地ならではの味わいがあって良かった。2014/04/30
Shimaneko
58
デビュー短編集があまりにもドストライクだったので、ひき続き1巻から3冊一気読み。で、号泣。朝日がいじらしくて、雪ちゃんが哀しくて。いやもう大好き、これ。次作が楽しみだー♡2014/04/15
天の川
51
1巻最初のほんわかした読み心地から、痛切で哀しく優しい結末へ。朝日はどんどん小さくなり、髪と爪だけが異様に伸びる。贄に近づいているのだ。村人が口を噤む60年前の惨劇。それでも雪之丞は自分を人間らしくしてくれた朝日を諦められないのだ。捨て身で挑み、自分が朝日の身代わりになろうとする。幸せな結末は訪れない。火傷だらけとなった雪之丞は村人の冷たい視線を浴びても朝日の奮闘を信じて村に留まる。神との契約の重さ、神の容赦のなさ…二人は共に生きることは叶わずとも、雪之丞の心の安寧に涙する。2026/08/01
gelatin
32
★★★★ 物語としてはこういう風にしか終われないだろうと思う。希望の残し方も含めて。人の営みのつつましさと愛しさを支える自然の不思議を「購いきれない祝福の業火」と言い切ることに、田中相の信念を感じる。その中で生きていくしかないのだ。愛も執念も全うしてなお、大きな業火の中で。2014/03/13
ブレーメン
29
うあぁぁぁぁ!!!!こんな、こんな感じで終わるなんて思わなかった...!! 雪之丞が、初めて我儘を言ってみせて、そしてその我儘を通そうとした、朝日の事...。どうにか二人でのんびり老後を送るラストを思い描いていました。 当たり前と思いがちな奇跡『祝福』を常日頃から受け取っているのだということを、作者はこのラストで知らしめてくれたのですよね...。 そして番外で、かなり泣かされました。2014/03/19
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