内容説明
ロシアのファンドマネージャー鵠沼英司は無断取引を繰り返し、小国の国家予算並みの赤字を抱え込んでいた。本部の査察が入り絶体絶命となった鵠沼は窮地から逃れるため、国家間の恐ろしい陰謀に荷担するが――。真舟の一世一代の周到な計画は、強固に守られた莫大な電子マネー『M資金』を盗み出せるのか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
182
面白さ加速。舞台はロシアに。ロシア経済に話が飛ぶが、こちらは事情を知らなかった話が多くて興味深かった。カモる相手に接触。あの手この手で攻め落とそうと画策するが、思わぬ横槍が入る。absintheはロシア旅行でモスクワにも行った。赤の広場やモスクワの町並みが目に浮かぶ。モスクワ近郊の片田舎も描写される。ロシアって、そういうとこあるよなぁと共感することしばし。経済のうねりという目に見えない魔物がのし歩く様子を点描していたのか。2019/07/26
gonta19
114
2013/9/14 Amazonより届く。 2022/7/13〜7/19 3冊目。舞台はロシアへ。どんどん話が大きくなっていく。このあとどうなるやら。2022/07/19
HANA
68
舞台は日本を離れてロシアへ。冒頭主人公と因縁のあるヤクザが登場し、面白くなってきたと思いきや…。後半ロシアが舞台となってからは、ロシア経済の動きや資本主義についての解説が中心で小説というより経済報告書を読んでいるような気分になってくる。主人公がしようとしている事を描くには必須だとはいえ、ここまで動きが無いと読み進めるのが辛い。二巻みたいに大胆な動きとは言わないけど、一巻丸々使って仕込むだけとは。新たに登場したヤクザの人物描写が妙に大阪のおっさん臭くて魅力的なので、次巻こそは彼が活躍するのを期待したいなあ。2022/06/17
s-kozy
68
第3巻、物語は大きく進展。カモはサンクトペテルブルクのヘッジファンドのマネージャー鵠沼、多額の借金を抱え込んでいる。真舟と石の計画が成功するかというその時、「こんな偶然てあり〜?」。しかもそれを清算人がじっと見ていたという。真舟はお釈迦様の掌の上の孫悟空なの?いやいや、マーカスの掌の上で踊っているだけなのか?果たして真舟の運命は?4巻へ続く。2016/01/08
シン
50
2巻はアクションもののような展開でしたが、3巻は一転して経済もののようになり、証券用語などついていくないところもありました。が、最後の最後で大阪のヤクザが出てきて、おしまい。いいところで4巻へお預けとなりました。本当にうまいことやってると思いました。2014/03/25
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