夏の前日(1)

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夏の前日(1)

  • 著者名:吉田基已【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 講談社(2013/12発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784063106244

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内容説明

甘く切なく擬(もど)かしい、ふたりの長い夏の前日。――日吉ヶ丘(ひよしがおか)芸術大学4年生・青木哲生(あおき・てつお)。月下(げっか)画廊店長で、和服が似合う大人の女性・藍沢晶(あいざわ・あきら)。突き動かされるように体を繋げた一夜から、激しくも拙い恋愛が始まる――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

蝶よ花You

57
「夏の前日」。この題がこの作品を如実に表している。夏ほど暑く苦しくはないけれど、夏に近いくらいの熱量を持ち、時折息苦しさを感じる。そんな空気感を持った作品。男女の恋愛模様を描いてありますが、少女マンガでよくある「好き→頑張る→付き合う」の方式ではなく、「好き→欲しい→手に入れる」の方式。しかも、前述のようなゴール地点の定まったものではなく、そこからの男女の機微が主軸。なので、モノローグまで細かく個人の感情・想いの一つとして丁寧に描かれている。大人が読みたい恋愛作品です。2014/07/26

yoshida

43
再読。書店で表紙とタイトルで購入。当たりでした。絵が好き。また、作品の雰囲気が明治、大正頃の文豪が書いた気持ちにさせる。晶が和服で年上のためパトロンてこんな感じだろうかと思う。自分の大学時代を思い出す。女性目線の描写が多いので新鮮。2014/07/16

たかはし

27
恋風以来、久々に吉田作品を読んだ。前回は主人公の髭があまりに受け付けなくて撃沈し、吉田作品の魅力を一切分からぬまま離れてしまったが、今作では嘘のようにドップリとハマれて吉田漫画の良さを認識!これは……本当に面白いっ!余談だけど、BLってマイノリティながらもベッドシーンは充実してて読者の心も満たされてると思う。一方でマジョリティーであるはずの男女の恋愛漫画には、ベッドシーンまで描かれてる作品って極めて少ない気がする。ただ、この作品に限ってはそんな不満が解消するほど濃厚な絡みで、これが私の求めていたものだと。2014/07/12

パンジャビ

22
kindle無料版。タイトルと表紙に惹かれてDLしたけど、何かの漫画の前日談みたい。しかも、悲恋の香り…?バッドエンドは苦手なんだけど、最終巻まで評価が高いので、気になるから続きも読む。しかし、これはアフタヌーン系の雑誌の連載らしいが、ヌルい少女漫画に慣れてる自分にとっては、2人が大人の関係になる所なんかドキドキしてしまった。でもどぎついエロさを感じないなーと思ったら、何と作者は女性!だからかな。絵が物凄く情感があっていいなぁ。年上なのに晶とか、時々グッと可愛くなったり、妖艶になったり、表情も素敵。2015/11/11

まきこ.M

22
レンタルにて5巻まで読了。大人の恋愛描写有り。コマの一つ一つのアングル、背景、表情、そして絵のタッチが情景として瑞々しく浮かんでくる美しさ。絵を描く事やその周りに現実に対してをえんえんと真っ正直に悩んでいる姿は、『ハチミツとクローバー』を思い出す。彼がみる世界はどんな風にうつっているのだろう。夏にある暑苦しさと情熱と静謐さが混じり合う、作品の中に漂う空気感は、時々酔ってしまいそう。2014/11/26

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