内容説明
「忠臣蔵」主演役者の死。十津川警部、四十七士を祀る赤穂大石神社へ――「忠臣蔵」千秋楽の翌日に、主演した人気歌舞伎役者・尾上竜之介がTV局女子アナと服毒死した。竜之介の遺書もあり、心中として捜査は終了したが、十津川の先輩で所轄署の小西と雑誌記者・坂井が真相究明に動き始めた。十津川は二人の後を追い、四十七義士を祀(まつ)る兵庫県の赤穂大石神社へ向かうが、岡山県日生(ひなせ)の港で坂井の溺死体が発見される……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
125
何時の時代も世間は西村氏に鉄道推理を期待しますので「赤穂バイパス線」という内容と全くかけ離れた題名になってしまうのでしょうね。本書前半では忠臣蔵の四十七義士についての諸説やエピソードの数々が詳述されていてとても興味深く勉強になりました。また歌舞伎の世界の特殊用語「もどり」は後半の重要な手掛かりにも繋がる凄く面白い知識でしたね。まあ多少でなくかなり都合のよすぎる偶然の要素はありますが第6章で披露される奇抜な逆転の発想には「推理作家はよくもまあこんなけったいな事を考えるものだな」と大いに感心させられましたね。2018/02/05
Syo
34
う〜む。 赤穂、日生、伊部。 よく行ったなぁ。 しかし。 この作品。読点の多さが気になって仕方なかった。 結末も…。2021/11/06
Kazumi Tanaka
2
この時期は忠臣蔵盛り上がりますね。 もっともっと忠臣蔵に触れて書いてほしかったです。2014/12/01