内容説明
社伝を奪い逃走中の諒司から呼び出しを受けた竜之介は、一人、出雲へ。そこで、現在の天皇家である「金烏」とは別に、裏の天皇家の「玉兎」があり、竜之介はその関係者だと告げられる。一方、竜之介を探して島根へと向かった甲斐と聡美は、出雲大社と素戔嗚尊の謎に挑むも、激しい抗争に巻き込まれてしまう!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ポチ
47
素戔嗚尊と、出雲大社の話。出雲は侵略され、そして素戔嗚尊は抹殺されたのか⁉︎薀蓄が良かったです。次は最後の第9巻。…聡美はどうなる⁉︎2016/08/28
hnzwd
41
素戔嗚尊という大きな謎に迫る。シリーズも終盤になり、敵の姿も徐々にはっきりと。甲斐の覚醒。親友の運命。突然の別離と、激動の一巻でした。物語はいよいよクライマックス!最後に表に引きずり出されるのは、日本の歴史のどのような闇なのか。2014/10/17
つたもみじ
28
盛り上がって参りました…第八弾。社伝を奪って逃走中の諒司に呼び出された竜之介は、単身出雲へと。行き先を告げずに連絡を絶った竜之介を心配して、僅かな手掛かりを元に出雲まで探しに行く甲斐と聡美。いよいよ明らかになった敵の正体…裏の天皇家「玉兎」。担がれそうになっている竜之介の運命は。出雲は…裏切り、裏切り、そして裏切り、更に裏切者に裏切った相手を祀らせるという底意地の悪さ。さすが朝廷デスネ(褒めてはいません)ラストは衝撃の展開…さ、聡美ちゃん…。そして次回、最終巻。風呂敷はどう畳まれますやら。2015/01/09
絳楸蘭
25
残り1冊だからこその展開なのか。正直誰を、どこを信頼していいのかいまだにわからない…。甲斐さんが目覚めたっぽいけど、取り巻く人たちにいろんなことが起こったし、本人にも何かありそうだし。楽しみと不安がごちゃ混ぜだ。いつもながらの歴史解説は面白い!出雲で素戔鳴尊なんてわくわくしかない!古事記を読み返すかなぁ…。2014/09/28
とも
23
★★★★ラス前の盛り上げ役をしっかりと果たした、シリーズ第8作は出雲。大国主命、素戔嗚尊、出雲国造とはどんな人物だったのか。出雲大社の謎、八岐大蛇とは。結局、出雲とはどのような街だったのかを深ぼりされていくのだが。ただ、当作ではこの歴史の謎を解明する歴史ミステリーもさることながら、『傳暦』を巡るストーリーも最後のクライマックスへまっしぐら。敵の正体 玉兎も明らかになり、登場人物の関係性も大きく揺れる。2018/11/08