内容説明
西暦220年、後漢王朝の崩壊後、群雄割拠の時代の中から魏、蜀、呉の三つ巴の戦いへと発展した。その約1000年後。複数の「三国志」の物語や資料を整理・編纂し、フィクショナルな物語世界を構築してたのが、本書『三国志演義』です。中国文学に精通した訳者が、血沸き肉躍る、波乱万丈の物語を、背景となっている時代や思想にも目配りしたうえで、生き生きとした文体で翻訳した決定版です。(講談社学術文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
52
小説ではありませんが、面白かったです。史実と虚構の混じった世界に魅せられました。続きも読みます。2022/02/13
かごむし
20
お風呂に浸かりながら少しずつ読んでました。当初は吉川三国志との違いにばかり目が行ったけれど、後半は演義そのものは初読にもかかわらず昔読んだ物語を読み返している気分になりました。戦争の描写や、政治的な判断など、チープすぎて対象年齢が子供すぎるやろとは思いますが、疲れた頭でさらさら読むにはちょうどいい内容かなとは思いました。1巻は全120回の30回まで。ページ数もそうですが、1ページに文字が結構つまっていて、ボリューム感はあります。せっかく読みはじめた中国古典なので、っていうだけで最後まで読めたらと思います。2022/09/24
きゃれら
17
三国志はこれまで一度も読んだことがなかった。完読が今年の目標。参考書もそろえてある。この第1巻は、劉備、曹操、孫権は小物の時代から始まり、まず曹操が成り上がり、孫権も首領となるが、劉備は人が好過ぎてまだぐずぐずだ。関羽がいったん曹操に従い、その後離反する時、部下の諫言を曹操が珍しく聴かず、関羽を殺さない話が印象に残る。どこまでが史実なのか知識がないが、こういうエピソードが三国志の人気の秘密なのだろうと思った。2026/05/17
荒野の狼
8
テレビや映画などで知られる”三国志”は、多くは本書が原作。カバー写真は狩野一信画“劉備檀渓越え図”大英博物館蔵。14世紀に中国で書かれた大著ということで、読みにくいのではないかと危惧したが、最初の数ページで、その懸念はなくなった。本書は、史実を記録した正書の”三国志”を下に書かれた当時の庶民のための小説なので、フィクションも入って物語として肩の力を抜いて楽しめる。また、結局のところ、文化として伝わっているのは、史実より本書からという部分が多く、中国四大奇書のひとつとしても読んでおきたい作品。2014/12/28
たぬ
8
★4 官途の戦いまで。曹操が関羽を持ち上げまくっているのが印象的。張飛の脳筋ぶり、他人を疑うばかりの袁紹、義理人情に篤い劉備、脳髄を流出させて戦死する孫堅、周りに振り回される献帝…。劉備に獣肉をごちそうしたいけど狩れなかったから妻を殺して食べさせた話、食糧難の暴動を防ぐため係の者を殺して兵を鎮めた話、罪人は一族郎党数百人単位で処刑するなどやたらめったら殺すし連帯責任がすさまじい。各回のラストはすべて「というところ。はてさて~でしょうか。まずは次回の分解(ときあかし)をお聞きください。」と述べている。2017/12/10




