内容説明
青柳新八郎は失踪した妻の志野を探すため弟に家督を譲り、陸奥国平山藩から江戸へ出てきた。長屋に住みながら「よろず相談承り」の看板を掲げ糊口をしのいでいた新八郎は、偶然知り合った浪人八雲多聞の紹介で用心棒の仕事を請け負うことになった。初仕事は評判の占い師おれんの用心棒。彼女は占いに欠かせない亀が盗まれ、さらには脅迫文が届いていた。事件を放っておけない新八郎が走る! 【解説】細谷正充
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のびすけ
6
藤原緋沙子さんの初読みです。浄瑠璃長屋で「よろず相談承り」をしながら、妻・志野の行方を探す浪人・青柳新八郎の物語の1作目。4編のうち表題にもなっている「照り柿」がよかった。孝太郎が見事仇討ちを果たしたのは立派。新八郎の弟・万之助から志野の手掛かりを知らされたところで本作は終わる。志野探しの展開が気になりつつ、次作へ。2020/04/29
たーくん
4
青柳新八郎は失踪した妻の志野を探すため弟に家督を譲り、陸奥国平山藩から江戸へ出てきた。長屋に住みながら「よろず相談承り」の看板を掲げ糊口をしのいでいた新八郎は、偶然知り合った浪人八雲多聞の紹介で用心棒の仕事を請け負うことになった。初仕事は評判の占い師おれんの用心棒。彼女は占いに欠かせない亀が盗まれ、さらには脅迫文が届いていた。事件を放っておけない新八郎が走る!2021/05/03
ゆずぽん
3
もう少し盛り上がりが欲しいな、とちょっと思う。取り敢えず続きを読み進めてみよう。2016/10/28
depo
0
図書館本。著者初読。全4巻のようなので、次を読むのが愉しみ。2022/12/08