皆殺し映画通信

個数:1
紙書籍版価格
¥1,848
  • 電子書籍
  • Reader

皆殺し映画通信

  • 著者名:柳下毅一郎
  • 価格 ¥1,731(本体¥1,574)
  • カンゼン(2014/12発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784862552259

ファイル: /

内容説明

こんな映画、いったい誰が観に行くんだよ!?
日本映画76本、タブーなしの公開処刑!!

“観るな危険!!”の地雷映画てんこ盛り!
殺し屋稼業もラクじゃない!?

日本映画の質の凋落は止まらない。
安易なマンガ原作企画やテレビ局の介入で、
日本映画は瀕死状態。

「ダメ映画をついつい見てしまう病」にかかっている
激辛映画評論家・柳下毅一郎が、日本映画をメッタ斬り!

目次

【収録作品】
『永遠の0』
女房・子供をペット扱い!ちっともいい話じゃない!!

『R100』
松本くん! 「誰にも理解できない」なんて言っちゃいけない

『タイガーマスク』
本年度最貧映画! この映画ほど日本映画の貧困を感じさせられた映画はない

『人類資金』
小学生の考えたマネー資本主義かよ……

『ガッチャマン』
問題は作戦遂行中に痴話喧嘩をはじめてしまうことである

『風立ちぬ』
夢と現実とマザコンとロリコンと兵器と反戦とがひとつとなった快作

『ハダカの美奈子』
なんで一度も脱がないの!? いや別に見たいわけじゃないけどさ!

『陽だまりの彼女』
こんなギャグみたいな話で、延々と別れを語られても困るんだよ

『藁の盾』
中途半端にお金を使ってしまったせいで……

『HK 変態仮面』
おまえら、変態舐めてないか?

『図書館戦争』
超法規的ならなんでも許されると思ったら大間違い!

【特別企画】
皆殺し映画放談 2013日本映画をメッタ斬り!
柳下毅一郎(映画評論家)×松江哲明(ドキュメンタリー監督)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

海猫

27
一気に読むと頭がクラクラする。内容の密度が濃いのも当然あるし、取り上げた映画のあらすじを読んでいるだけでも作品の知能指数の低さが伝わってきて強烈。それが76本ぶんあるからなあ。読んでいるだけで疲労するのにこの手の映画をわざわざ劇場で鑑賞する著者の姿勢には頭が下がるというか物好きですねというか。読んでるぶんには面白そうに思えてくる作品群ですがこれは著者の語り芸あっての効果でしょうな。脚本に対するツッコミが特に面白いのでまたちびちび読み直します。2014/03/31

おかむら

18
2013年の邦画76本をぶった斬り。中野翠なら完全スルーなダメ映画の数々。こんな珍作ホントに劇場公開したの?と驚きの作品も! そしてダメであればあるほどレビューが面白いの! 笑ったわー。寧ろ見たくなってしまった「桜、ふたたびの加奈子」(広末怪演)、「草原の椅子」(小池栄子怪演)、「奇跡のリンゴ」(サダヲ怪演)。そしてやっぱ見なくていいのは「永遠の0」だな。2014/05/29

くさてる

15
あれれなんでそうなるの?…映画を見ていてそんな気分にさせられてしまったこと、ありますよね。原作は有名なのに、ヒット作なのに、人気俳優が出ているのに…そんなこと、実は関係ないのかも。76本もの駄目な映画を丁寧に解説しながら、きっちり駄目出ししてくれるこの一冊があれば、そのからくりが見えてきます。笑えます。が、その尻馬に乗って自分が見てもいない映画をけなしたりしたら、これだけちゃんとその映画を観て分析している著者に失礼でありますよ、という気分にもなりました。とても丁寧な一冊だと思います。おすすめ。2014/03/31

梟をめぐる読書

15
TVドラマの「劇場版」や懐かしアニメの実写版リメイクが注目作として宣伝される日本映画。俗に「見えている地雷」とまで呼ばれるそれらの作品をわざわざ劇場まで出向いて観賞しては徹底的に扱き下ろしていくさまは正に「皆殺し」。…というか、殆どの作品がただシナリオを追っていくだけでツッコミ芸が成立してしまうという現状はどうなのか。無名な作品に紛れて『風立ちぬ』や『永遠の0』についての真面目な評もあり、楽しめました。76本分も内容が詰まってて、本体価格が映画館に通う一回分よりも安い(1680円+税)というのがミソか。2014/03/24

daiyuuki

14
映画評論家の柳下毅一郎が、必然性や整合性のかけらもない底抜けの脚本そして説明し過ぎる陳腐な台詞に満ちたダメな日本映画をぶった切りまくる映画ブログを書籍化した本。アドリブ重視の映画「ペダルダンス」、無理めな設定を力業で押し切れなかった「藁の盾」、底抜けネトウヨ映画「尖閣ロック」などネタ映画満載の映画本です。2015/01/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7899760
  • ご注意事項