徳間文庫<br> ゆきずりエマノン

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徳間文庫
ゆきずりエマノン

  • ISBN:9784198938079

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内容説明

エマノンが旅を続けているのは、特別な目的があるのではなく、何かに呼ばれるような衝動を感じるからだ。人の住まなくなった島へ渡り、人里離れた山奥へ赴く。それは、結果として、絶滅しそうな種を存続させることになったり、逆に最期を見届けることもある。地球に生命が生まれてから現在までの記憶を持ち続ける彼女に課せられたものは、何なのか? その意味を知る日まで、彼女は歩く。不朽の名作SF! 鶴田謙二のカラーイラスト口絵を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

蛭子戎

4
エマノン作品はエマノンが何かの約束を守るという話なのだがそれがかなり古い時代だったり最近だったり。何世代も前の約束を赤の他人相手に果たしてしまうとかありなのか。そんな疑問を持って読み進めると著者がかなり壮大な思想を持って書いていることが分かってくる。しかしまだエマノンという存在について掴みきれていない。あと何冊読めば理解出来るのだろうかw2017/07/16

しらたき

4
短編4つ。「あさやけエクソダス」の終わり方がなんとも言い難い。2014/10/29

ist

4
これにて復刊文庫4冊読了。初登場のおもいでエマノンと比べると、どんどんエマノンは進化して超人化しているように感じるが、彼女のスタンスはそのまま。ある種族が進化の岐路に立つ時、誕生・破滅・新しい種に変貌する時、そんな時にエマノンの本能がその場に立ち会わせる。干渉はしない、できない。ただ見送る。記憶する。彼女の造詣は変わらないまま。スレンダーで異国風の顔立ちに長い黒髪、そばかすが少し残る。幼くも年上にも見える。彼女に見つめられると、全て許してしまう。コメントに続く2014/03/29

イコ

3
単行本で読んだと思っていて今まで読んでなかった。この一巻だけ飛ばして読んでしまったようだが漫画も小説もこれで全部読むことができた。 このシリーズは読者の思い出に作用する。その抒情性が最大の魅力で、この感情を呼び起こす小説はなかなかに無い、いつか映像化して欲しいなーと思っている(エマノンの女優が可哀想かな) 鶴田謙二の美麗な絵に惹かれてマンガ版を読んでからシリーズのファンですが、この巻の絵も美しかった。 鶴田謙二のマンガも全部買っているが、エマノンが一番良い、奇跡的な組み合わせだ。2018/09/09

hirayama46

3
エマノンシリーズの短編集。比較的近年に書かれている所為もあるのか、いままでに比べるとストーリー性よりもメッセージ性が強くなってきた印象はありました。ちょっと気になる。2017/09/13

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