徳間文庫<br> たゆたいエマノン

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徳間文庫
たゆたいエマノン

  • 著者名:梶尾真治【著】/鶴田謙二【イラスト】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 徳間書店(2020/07発売)
  • 読書を楽しむ!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン (~6/1)
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  • ISBN:9784198945497

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内容説明

人類の進化を見守りつつ、永遠に旅を続ける美少女エマノンの軌跡を描く短篇5本を収録したシリーズ最新作!
地球に生命が誕生して三十億年以上。その原初からの記憶を全て持つ美少女エマノン。彼女は、内戦で混乱するアフリカや厳冬の北海道など、様々な土地を旅する。それは、地球に住む生命の進化を見守る役目を担わされたためなのか? そして、彼女とは違った役目を背負い、様々な時代を跳びながらエマノンと出会う美少女ヒカリ。彼女たちの邂逅は、人類、そして生命にどんな未来をもたらすのか?四十年以上、書き続けられている人気シリーズの最新作!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

眠る山猫屋

49
生物の記憶を継承し、子を生んだらその永劫とも云える記憶を受け渡すエマノン。読み手とて、だんだん辛くなってきた。誰かを記憶し続ける(覚えていく)ことの優しさは、記憶の担い手エマノンの辛さ。もしかして書き手さんもそうなのかな、ヒカリの存在の有り様はまさにエマノンへの慰め。もちろんヒカリの登場しない回にも優しさは切なさと共に溢れている。『さよならモイーズ』アフリカ奥地の内乱に震える類人猿研究施設での刹那の再会。優しき種族こそが生き残れない、そんな矛盾は人類だけではないのかもしれない。2023/02/17

あき

5
ヒカリの存在により連作感がマシマシな珍しい構成。子供の頃に出会ったきれいなお姉さんが数十年後にその姿のままで現れるっていいね。これからも末永くエマノンを書き続けてください。2020/09/03

まんたろう

3
地球に生命が誕生してからの記憶を引き継ぐエマノンを描くシリーズの最新刊。短編5篇収録。 時間と場所を跳び続けることで、終わりのない旅を続ける彼女に唯一寄り添える親友ヒカリとの交流を描いた作品が多い。 そのためほっこりする話が多いかなと思っていたんだけど、「ともなりブリザード」はじめ、逃れられないシステムとしてのエマノンが強く印象に残り、ちょっとしたホラー感があった。 最近『パラサイト・イヴ』読んだのも影響したと思う。2020/09/12

Masuhiro Harada

2
この手のタイム人情ものとしては、やっぱり広瀬正の「マイナス・ゼロ」が一番だけどエマノンもその域に入ってきてる。 シリーズの統一感からすると、ヒカリはいらん子だけど、エマノンアトモスフェア(なにそれ)を抜きにした単なるストーリー要素なら秀逸な存在と思う。 エマノンもクロノスジョウンターも物語を駆動する装置を先に発明するカジシンメソッドの好例。銀英伝とか航空宇宙軍史とかの未来史ジャンルも、ストーリーを駆動するためのシステムが先にあって、その後に積みあがった作品群で成り立っていると思うと、作家って有能だね。2024/03/02

ひょろ

2
エマノンとヒカリが交錯する。因果律はどうなっているのか。細かいことは置いておくがいい。 『さよならモイーズ』は悲しいしSFとして突きつけられる物語。2023/07/26

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