内容説明
相棒史上、最高密度のミステリーを小説で!
東京から300km離れた絶海の孤島、鳳凰島。ある実業家が個人所有しているこの島では、元自衛隊員たちで組織されるグループが共同生活を送っていた。 ジャングルの中を駆け回り、実戦さながらの訓練を繰り広げる「民兵」集団の中で、ある日、死亡事故が発生。特命係の杉下右京と甲斐亨に現地での調査が依頼される。実は2人が島に渡るのは、事故の調査だけではなく、この島で訓練をするグループには「妙な噂」があり、その真偽を確かめるためでもあった。 気の進まないまま島に上陸した2人だったが、右京はいつもの鋭い洞察力で島で起きた事故は殺人事件だという確信を持つ。外界から閉ざされた絶海の孤島、「巨大な密室」の中で解き明かされて行く事件の真相。しかし、2人の前には思いもよらぬ巨大な力が立ちはだかるのだった。
作品を重ねるごとにスケールアップする「相棒」劇場版。謎を追って、ジャングルを駆け回る特命係2人の活躍を、完全ノベライズ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
二分五厘
18
孤島・鳳凰島で民兵を組織し、訓練・生活を送る集団。その訓練生の一人が馬房で馬に蹴られて死亡。島で非合法兵器を製造している疑いを持っていた公安や自衛隊が手出しを控える中、変死事件に興味を抱いた特命係がさっさと島へ飛ぶ。しかし変死事件そっちのけでいつしか孤島を舞台にした3者(特命&警察・自衛隊・民兵集団)の兵器の与奪をめぐる争いの勝者は。島の賑やかし材料だけに登場の米沢&捜一トリオの存在感(笑)。 「平和ボケという名の重篤な病」「国防という名の流行病」この日本特有の二つの病に有効な特効薬の不穏な気配も。2020/10/18
Ryuji
5
★★★★★このコメント書く前に皆さんのコメントを読みましたが、「今一つ」というコメントが多くて書き辛いのですが、私にはとても面白かった(私は単純なのだろうか?・・・)。元自衛官達が組織する民兵の根拠地である孤島で起きた殺人事件、その背景にある民兵組織の思想(テロリズム)、警察と自衛隊の組織としての在り方がテーマ。現実にこんな民兵組織があるとは思えないが、少なくともこういう考え方をする日本人は結構いるのではないかと思う。2016/03/03
雨巫女。@新潮部
5
《私-蔵書》映画版は、必ず小説が、先になることが、多い。甲斐次長(石坂浩二さん)が、特命課の敵になるか、味方になるか、気になるなあ。尊くんも、またサポーターとして登場してほしいなあ。さあ、映画楽しみです。2014/03/22
RAKUSI
4
映画は見ていません。テレビでしか知らない相棒。右京さん、カイトくんに、神戸くんも登場。面白かったです。映画も見てみたいです。2015/01/03
こーこ
3
ノベライズだと軽くなっちゃうなぁ、、、、映画DVD見ないと!2015/03/29