内容説明
卑劣なテロに挑む「相棒」史上最大の事件!
国連犯罪情報事務局の元理事、マーク・リュウの日本での警護を託された特命係の杉下右京と冠城亘。リュウは引退後も国際的な犯罪組織「バーズ」のリーダー、レイブンを追っていた。元部下のモリスからレイブンの情報が得られそうだとの連絡を受け、急遽来日したリュウだが、モリスは倉庫街で殺害される。防犯カメラには、首に黒い羽のタトゥーがある犯人の姿が映っていた。
捜査の中で、レイブンが日本と接点をもった七年前の“ある事件”が浮上する。在英日本大使館の参事官の屋敷で、令嬢の鷺沢瑛里佳の誕生日パーティの最中に、父親や友人、使用人たちが毒殺されたのだ。一人無事だった瑛里佳は誘拐され、行方不明になっている。
そんな中、外務省のホームページがハッキングされ、レイブンからのメッセージ動画が現れる。そこには、成長した瑛里佳の姿とともに9億円の身代金を要求する字幕が映っていた。「拒否すれば、大勢の人々の見守る中で、日本人の誇りが砕け散るだろう」――人質をとったテロ予告ともとれる宣戦布告。日本の平和を脅かす卑劣なテロに立ち向かい、国に見捨てられた少女を救うべく、正義を賭けた闘いが始まる!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みやけん
28
★★★☆☆TVドラマが伏線となってますねぇ。映画と違うラスト!?なの?きっと映画のTV放送があるだろうからその時確認しましょう。冠城亘と杉下右京のコンビもいつもながらいい組み合わせです。国家が国民を見捨てるということもあながち飛躍しすぎとも言えず、知らないだけであるかもしれない。2017/03/26
二分五厘
20
国際犯罪組織『バーズ』のリーダー・レイブンが日本に入国。国連犯罪情報事務局と共に捜査を始める特命係。その前に、七年前在英日本大使館の集団毒殺事件の生き残りで、行方不明になっていた令嬢の身代金要求の動画が。レイブンの要求を拒否すれば『日本人の誇りが砕け散る』右京曰く『呪いをかけられた』少女の運命は。相棒らしく、綺麗に収束するストーリー。劇場版はどうしてもスケールを大きく、ってなるようで、国際・テロ問題、政治・警察内部汚職がらみの事件ばかり。自分としては、もっと謎解きメインのお話を劇場版で観たいのですが。2020/03/22
ミライ
18
大好きな太田愛さん絡みの作品ということで読んでみた。2017年に映画化されているものの小説版、テレビドラマ版に出てくるおなじみの登場人物はぼほぼ全員出てくる感じ。どこかでみたことのある感じがしたが面白かった。映画はまだ見てないが映画版は結末異なるのかな?2017/11/17
退院した雨巫女。
13
《私-蔵書》冠城さん、卒業記念。この作品は、映像が、先でした。戦争の空しさや怖さで、辛かった。次の相棒が、亀山さん復活うれしい!2022/08/06
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12
今回も走るぜ右京さん。今回は神戸さんが「元・相棒」としてクールに活躍し(これまでの再登場よりいい役回り)、米沢さんも彼にしかできない大仕事を果たす。その分、現役の冠城さんは影が薄くなっちゃったかな…2018/04/01