内容説明
ケリーは失意を胸に、ギリシアから祖国アメリカに戻った。2年前、大富豪のレアンドロスに嫁いだ日から、いつか別れることになるのはわかっていた。彼の心はずっと、前妻そっくりの義妹のものだったのだ。赤ちゃんができれば何か変わるかもしれないと思っていたが、なかなか思いどおりに授かることができなかった。私は彼に愛されることもなければ、彼にふさわしい妻でもないのね……。やがて決意も固く離婚の申し立てをしたケリーを、予想もつかない展開が待ち受けていた。彼女のお腹には、レアンドロスとの間にできた双子が宿っていたのだ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
24
裕福で円満な家庭で育ち社会的立場もあり容姿に恵まれたヒーロー。離婚寸前の夫婦で受けたカウンセリング。ずばり言われましたね。恵まれた環境で生活していたから人の痛みとか不安とかに鈍いんだと。ヒロインを手に入れて舞い上がって周りで何が起こっているか気づかない駄目夫💧優しいし誠実だけどそれって。ヒーロー従兄弟の好意を利用して暗躍する亡くなった妻の妹が不気味〜。夫婦間のすれ違いが結婚式当日からあったことを知っただけでもカウンセリングを受けた意味がありましたね。プライドを捨てて妻を取り戻そうと頑張るヒーローは○。 2021/11/05
mum0031
3
自信の無いヒロインと、邪悪な元妻の妹。 興味が無いから、義妹の策略に気づかない夫。 離婚調停中に解った妊娠と、お決まりな展開で、新しさは無かった。2019/10/06
akiyuki_1717
3
レベッカさんらしいテンポの良さと、恨みつらみが出てこないところが、読んでいて気持ち良かった。最近のハーレーは恨みや、復讐というよりは倍返し?反抗心むき出しの喧嘩ばかりというストーリーが多い中、ロマンスとして読ませてくれる貴重な作家さんです。ただ、大きな企業のCEOともあろう人が、義妹の異常さにここまで気付かないのも、ちょっと問題ありだけど、なんとしても妻に考え直してもらおうと、何事にもぐっと我慢している姿が、良かった。久々にこれぞロマンスと思えた。2014/07/25