内容説明
卍屋甲太夫三代目の正体は、卍屋の一人娘・お甲がでっちあげた架空の人物だったが、弱みにつけ込まれ、いかさま師に名前を乗っ取られてしまった。そんな卍屋に、ヤクザと用水路の取り合いをしている名主が訪れた。正義感に燃えるお甲が、訴訟取り消しをすべく奔走する一方、いかさま師は、金を稼ぐために驚愕の案を打ち出した。痛快シリーズ第二弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
文句有蔵
8
うーん?なんだかテレビドラマの「水戸黄門」みたいな話だ。黄門様が越後の縮緬問屋の隠居を名乗るように、こちらは公事宿の卍屋甲太夫三代目を名乗る。ご隠居と違ってこちらは勘定奉行や公事仲間のお墨付きの本物だが、その実黄門様が天下の副将軍なのに対して三代目甲太夫はいかさま師。しかしどちらも最後の最後にヒョイと、一番おいしいところを持っていき、「これにて一件落着!」という仕様。「水戸黄門」は偉大なるマンネリズムを支持する層に支えられたが、こちらはどうか。二巻目にしてマンネリの刺激臭にドキが胸々(笑)2015/07/05
wcibn?
1
メインキャラが正体不明というのは、如何にも据わりが悪く、(作者の目論み通り)続きが気になります。3点。2016/03/21
matsu0310
0
☆☆2015/01/25
エラリー
0
江戸時代の弁護士=公事師が主人公なのだが、いわゆる法廷ものではない。シリーズ二作目の本作は、事件の発生すらなく非常に不満が残った。続きを買うのは躊躇する。2014/07/14
いえのぶ
0
公事宿卍屋は二代目が亡くなり、娘のお甲が主として仕切っている。三代目はいないのだが、公事宿をつぶすわけに行かないので結婚しているフリをして公事宿を続けている。前作で三代目を名乗るイカサマ男が登場。上州甘楽郡で起きた事件の解決にお甲達とイカサマ男が向かう。2014/05/05