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内容説明
名門早稲田大学ラグビー部で、4年生まで公式戦経験ゼロにもかかわらず主将に選ばれ、卒業後10年目にカリスマ清宮克幸監督の後任として監督に就任。07年度の大学選手権で早稲田を優勝に導いた自称「日本一オーラのない監督」中竹竜二。本書は、思いは強くあるのに、けがや不運で思い通りにいかず辛酸を味わいながらも、けっしてくじけなかった著者の生き方・考え方を綴る。身体能力と運動能力が低いのを、とことん動くことと、恐れずに飛び込むタックルでカバーしながら続けたラグビー。高校最後の試合の準決勝と面接日が重なったために、推薦入学を辞退したが、準決勝の前に敗退。福岡大学に通いつつ早稲田に入るために取り組んだ受験勉強。早稲田ラグビーへの地獄の入部テスト。入部後にはけがの連続。英国留学時には無視といういじめにあい、監督就任後は部員から罵声をあびせられる……。どんな挫折にも立ち上がり、挑戦しつづけた著者のすごい青春!
目次
第1章 挫折を味わう(失敗をごまかさない;鳥の眼になろう ほか)
第2章 挑戦のストーリーを描く(未来の自分との対話;仮面浪人で早稲田大学へ ほか)
第3章 挑戦に向かって(勇気の一歩;グラウンドに一礼する ほか)
第4章 中竹スタイルの挑戦(スローガンに「感謝・謙虚・モラル」;挨拶は先にする ほか)
第5章 星を知る(自分の星とは;理不尽以外の何ものでもない新人練習 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金城 雅大(きんじょう まさひろ)
29
「挫折が更なる挑戦への糧になる」「自分のスタイルを確立する」「自分の役割(星)を知る」など、当たり前だし大事だけどなかなか簡単には実践できないことを、わかりやすい言葉で書いてくれていたのが印象的でした。 大人が読んでも得るものはあるでしょうが、やはり余計なバイアスが大人と比べて少ない中高生たちに読んでほしいなと思います。 2020/01/23
mj
20
大筋はリーダーシップ論(著者によるとフォロワーシップ)。挫折、挑戦の体験を織り交ぜながら。終わりの20ページは泣けます。多分、まともな人は泣けないと思います あはは。???エデーは著作のなかで試合前に泣くなんて意味がわからん言っていた。対して、中竹は「ラグビー選手は、試合前に涙を流すのだ」と。そうなんだョ。ワンワンワンワン泣いて、「死んで来い」という言葉に背中をおされてグラウンドに飛び出していくんだな。これが日本ウェイなんだな by なんだ馬之介 ナメ切って手に取りましたが、読んで良かった。2018/11/17
open
6
目の前に現れる壁はすべて立ちふさがるべくして立ちふさがった。自分がもっと上の段階に行くために。2015/04/03
しろのあ
4
けがも挫折もすべて必然だったと、心からそういう境地に達することができたらって励まされます。レギュラーを選考するときの判断と決断の違いにはっとさせられた。指導職や部長など上の立場で悩んでいる人にも、なかなか芽が出なくて苦しんでいる人にもどちらにもオススメです。2015/02/28
ばりぼー
4
ラグビーはそれほど詳しくないのですが、清宮前監督の後任と決まったときには、選手からかなりひどい反発があったと雑誌か何かで読みました。相当苦労されたと思いますが、それだけに「挫折と挑戦」というありふれた言葉にも説得力があります。「凸凹は、凸凹しているから、がっちり組み合う」「まわりの期待には応えない」などの言葉は、今の迷っている自分にあてはまり、強く胸に響きました。2013/05/18