内容説明
黒須神社から去ったと思われていた神・ククリ媛が突然現れた。彼女は神力を失ってはいたが、ずっと真人たちのことを視ていたという。神力を取り戻し復活を願うククリ媛を想い、真人は祭りの開催を決意する。一方、ククリが戻れば真人は去ってしまうのではと千鳥の心は揺れる。祭りの準備を進めていくごとに見える、黒須神社とククリそして千鳥の秘密……その時、厄神とも違う謎の影が街を襲う! 影の出現はククリ媛と関係が!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アウル
26
最終巻。3巻で終わりは惜しい感じがするがラブコメの終わりとして綺麗に終わっていたので良かった。千鳥の気持を真人伝えるシーンが特に良かった。ウツロが完全に2人の子供みたいになっていたのにくすり笑ってしまう。最後のオチは真人が千鳥をのらりくらりとかわせる訳ないよね。次回作も期待して待ちます。2013/11/08
しぇん
25
凄く良かったです。のんびりした神様のお助け話を、まだまだ読んでいたかったのですが、一人の少女の恋のお話として綺麗に纏めてくれたので満足でした。変わっていく人と神のあり方について、神様達が凄く肝要である事と、優しい人たちと、神と人の狭間にいるのに、あるがままを受け入れている主人公がいるため優しい物語になっているのかなと思いました。一人、ヒロインだけはブラックですが……。そこも良いアクセントかなと。2014/09/30
あなほりふくろう
25
「大切なことは、ちゃんと言葉にして相手に伝えないと」締めの第3巻は神社のお祭りを舞台に、一目惚れだった千鳥の恋心、その一点に焦点が当たっていた。ククリさんの出自と役どころがどうしても紙幅を圧迫するのは仕方なくてその分詰め込んだ感じになってしまったけど、ストーリーの組み立てや文章が素直で丁寧なだけにストレスには全くならず。ラストの盛り上がりも締めくくり方もとても暖かくて。オチはまあ、千鳥が徹頭徹尾直球なだけに駆け引きとかのらりくらりとかまず無理だろw とても良い作品だった、掴んで良かった。2014/05/15
まるぼろ
22
さて今巻で最終巻です。お願い事業務にも慣れてきた真人に対して千鳥はある不安を増大させていく。そんな中、居なくなってたとばかり思われていた黒須神社の元祭神のククリ媛が現れて…というお話です。副題を付けるならINNOCENCEで…w 亡き祖父に期待され厳しく育てられた結果、余り周りを信じられなくなった千鳥が自分の中の感情…「恋心」すらも否定しようとして…ですがまあ雨降って地固まる終わり方はいい読了感を得られました。そして最後、真人は天井のしみを数えたんですかね…w ユア・マイ・ヒーローの続きに期待です。2014/06/22
Hail2U
21
良い〆。千鳥が恋心を自覚し獣を自分だと認めたシーンが特にジーンときた。ペルソナ4みたいで。[お前は、私だね...]っていうシーンが頭の中で超リフレイン。素晴らしいラストだった。編集が仕事しないと思ってたけどウツロを産んだりしてるしそうでもなさそう。〆たのは作者の意思っぽい。第2部とも言えるヒーローに繋げる為の布石として綺麗に〆たのかも。ぶっちゃけ大成功です。次も頑張って下さい。10/10点 正直講ラを見直した。作者さん第2部頑張って下さい。超期待してます。2014/08/09