内容説明
真人たちの力で福の神となった厄神だったウツロは、街の新たなるマスコットキャラとして人気を集めていた。そんなある日、稲森神社の神である朱理が黒須神社に乗り込んできた。一見、幼女マスコットキャラ位置争奪戦を挑んできたのかと思われたが“ウツロに食べ物を与えると幸せになる”という都市伝説のせいでもあった。新たな福の神の存在は幸運と同時に、桜丘市に難を呼び寄せていたのであった……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あなほりふくろう
34
まだ事態が続いていたことに驚きと納得と。続編も面白かった。これはウツロのシリアスの話でありそこがストーリーの軸であり、それに寄り添う真人と千鳥の話がテーマに繋がる、そんな物語なんですね。コメディとシリアスできちんと分かれているように見えて、コメディ部に「これからこんな話をしますよ」とシリアスの含みを持たせるその仕方が結構上手で。真人がその不公平を我が罪と受け入れるその姿勢にはちょっと感動。神様ならずともしっかり考えて自分なりの答えを出さねばならないものであります。2014/05/10
しぇん
27
2013年にデビューした新人では一番好きだった神様の二巻。今巻は厄神から福神に変わったウツロの話ですね。一巻で行った事の代償を払わされる主人公ですが、誰を救い、誰を救わないか等重い問題に決断を下す所は高校生離れしていますね。高校生じゃなくても決断難しいですが……。後書きで涼音と朱理が本来ヒロインだったとありますが、確かに千鳥は普通ならラスボスキャラですものね。今回は大人しくなっていましたが、好きあれば戦争しかけそうですし。2014/09/15
Hail2U
24
前半がほのぼの日常編で、福の神になったウツロのその後、後半が福の神にしたために生まれた歪みと、本当によく出来ていた構成だと思う。個人の欲を優先して、神の都合を考えずにウツロを転神させたことが、一部の読者から不評を買うんじゃないかと思っていたけど、ここでそう返して来られたらぐぅの音も出ない。正しくなくても間違っていても、意志の強さと信念、そして責任を背負った主人公は現人神に相応しい。9/10点 「呪われろ」という厄神の最後の言葉を背負うシーンは素晴らしかった。……ホント何でコレ三巻で終わっちゃったのかねえ?2014/08/07
まるぼろ
24
前巻にてウツロを厄神から副神に天神させた真人と千鳥だったが、人知れずそのしわ寄せは桜丘市内部から発生していて…というお話。内容的には今巻はウツロ回と言うべきな、桜丘市でウツロが地道に頑張って地元の神様達や市民に受け入れられるというお話です…w まあそれと育ての親気取りの真人と千鳥の娘を守る奮戦記ですかね…?w ちょっと後半と言うか白山での戦いから厄神に対する扱いのせいでシリアスになってしまう所がありますがまあ日本の神様なんて総じてこういうイメージかな…とw 次巻で完結という事なので続けて読みます。2014/06/20
アウル
24
前巻の後日談。あとがきで書いてあったようにコメディとシリアスが綺麗に分かれていて読みやすかったし、シリアスパートのテーマも作者が書きたいことが分かりやすく書かれていたな。次巻で完結なのが惜しい。2013/07/09
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