内容説明
ただの高校生・真人が突然神になった。そこに黒須神社の巫女・千鳥が現れ、「我が神社の神となってくださいと懇願する。力を持て余していた真人は話を引き受けるが、参拝客のお願い事を叶える仕事から、土地を守る仕事まで。他の神とのいざこざも絶えず、意外とハードだった。そんな中、土地に禍をもたらすという疫病神が現れる。倒せば神としての位が上がると燃える千鳥だが、真人は? 第2回講談社ラノベ新人賞〈大賞〉授賞作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あなほりふくろう
39
ただの一目惚れ、みんなそんなもんです、いいと思います。第2話ってそういう含みがあったのね。「かみちゅ!」みたいと思いつつ素直な文章で読み易く、派手なところはないけど穏やかな空気の中にあってヒロイン・千鳥の妙に戦闘的な振る舞いがアクセントになり。で、最後のくだりで、あら、かわいいとなる。1冊としてきれいにまとまっていてここから大きな展開は想像できないけど、続きを読みたくなるくらいに面白かった。2014/05/10
しぇん
35
ヒロインのやったら好戦的な所がおもしろく、楽しく読めました。 最後まで読んだらヒロインの魅力が一段と感じられました。 また、主人公やお手伝いの妖精さんものんびりしているし、 争っているようでもまったりしている神様たちなど世界観が好みでした。 話としては確かに上手くまとまってるけど、ぜひ続きが読みたい。2013/03/01
王蠱
31
解説文と序盤で展開はあっさり読めたがそれを差し引いても良作。王道というか「よくある話」そのままではあるのだが一つ一つの要素を丁寧に描いているのでマンネリ感はあっても不快感は皆無でむしろここまでベタな展開でここまで読ませられるのは地味に凄い。千鳥の「可愛い狂いっぷり」もいいが、個人的にはサブヒロイントリオの安心感の方に惹かれた2013/03/06
Hail2U
30
何コレ...講ラなのにメッチャ面白い! 起承転結はしっかりしてるし文章リズムもいい、キャラも立ってて言うことないし、仕事モノとバトルモノとしても両立できてる...正直他のレーベルでも余裕で受賞だったと思う。地雷製造元として名を馳せた講ラにこんなハイレベルな作品が来るなんて奇跡としか言いようがない。講ラ唯一の新人賞出身での注目株じゃないだろうか? 今3回が終わったけど、これ以上の作品は未だに出ていない。講談社はこの作者を大切に育てるべき。8/10点 なのに何故3巻打ち切り?編集が馬鹿としか思えないんだが..2014/08/06
水無月冬弥
27
#ラノベ 読後感がほっこりとする良作。主人公、ヒロインが魅力的で、かつラストのオチも奇麗で、オチをしってから改めて読むとさらにほっこりとします。派手さや奇抜さがなくても十分面白くい事を証明できる作品ですなあ。個人的には現代異能バトルに入れるべきかどうという難問が立ちはだかってますが(笑)2013/03/13