内容説明
江戸城の松の廊下で、浅野内匠頭が吉良上野介を斬りつけた事件。その背景には、何があったのか……国民的作家が、細部まで丁寧に描いた、忠臣蔵の最高傑作がいまここに!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ひより
47
【2025年忠臣蔵第5弾】 吉川英治作品はお初。王道の忠臣蔵だった。 最初の印象は「読点が多いなぁ」だけど、そのせいもあってか非常に読みやすかった。 王道の忠臣蔵、という印象。 吉良上野介をキライじゃない私が読んでも憎たらしいのなんの(笑) 一巻では、高田郡兵衛が堀部安兵衛に離脱を告げるシーンと、萱野三平の父からの息子の死を伝える手紙を読むシーンが印象的だった。 最後に大石内蔵助が遊蕩を諫められてる際に三平の死を聞かされるのだが、あくまでもへべれけを装い続ける内蔵助の心中を察すると辛い。 二巻へ。2025/11/14
もっさん
3
今まで歴史小説をほとんど読んでこなかったので、吉川英治くらいは読んでおいた方が良いかなと思い読んでみました。上巻なのでまだ討ち入りに至るまでの流れを確認する下拵えの段階ですね。2021/01/18
どらんかー
3
高田郡兵衛脱盟と萱野三平切腹。後半が二人の対比がありどちらも自分の道を進む。2017/01/28
komo
2
恥ずかしながら初めての忠臣蔵。 さすがに、浅野内匠頭・吉良上野介・大石内蔵助は分かるが、その他のキャラの名前が似てるやら読み難しいやらで、なかなか記憶されない。しかし、それぞれの立場から討ち入り前の思惑が描かれて面白いぞ。次巻へ2022/07/06
keisuke
2
後半に向け血なまぐさくなりそうな雰囲気を醸し出し読了。個人主義の現代人には無い忠義の心が気持ちいい。浅野内匠頭側だけではなく、吉良上野介側の家臣の忠義、心も描かれていてとても面白い。2015/01/20




