内容説明
“魔界都市“新宿””の申し子にして街一番の人捜し屋・秋せつらは、妻子の命を奪った男への復讐を誓う花森陣馬を捕捉した。依頼人は花森が狙う敵・志賀巻。異形の殺し屋・崖ヶ谷三兄妹を雇い、返り討ちを目論んでいた。だが、花森は死地を脱した上、依頼を果たしたせつらも彼の味方に。焦る志賀巻は“変身屋”の手によって悪霊と融合、あらゆる物質を喰らう“孔”と化した。直後、“変身屋”は後悔で自殺。制御不能の暗黒となった志賀巻は、せつらが操る必殺の妖糸さえ呑み込み、その矛先は街そのものに!?“新宿”に“魔震”以来の激震が走る!
著者等紹介
菊地秀行[キクチヒデユキ]
1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、82年『魔界都市“新宿”』でデビュー。85年『魔界行』(祥伝社刊)三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。著作は400作を超えた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しゃお
13
今回は全体的に読みやすい印象でした。もっとも世界の存亡に繋がる危機が迫っているはずだけど、その緊迫感や危機感はあまり感じれなかったですね。夜香の出番などもあってシリーズのファンには嬉しい部分はあるけれど、世界すら飲み込む黒い孔との戦いまでの流れも含めてあっさりめな物語だったかも。もう少し”私”の強さとかが見たいなぁ。2017/12/27
おやぶん
1
今回のせつらの敵はすべてのものを吸い込んでしまうという孔。 最終的には私と出会うことで解決するけど パラレル理論が出てきたりいろいろ考えられてました。2022/10/22
カナギ
0
宇宙さえも食らい尽くさんとする暗黒の孔をどうするのかと思ったら…他の世界、大迷惑だな!?何か、あらゆる世界が滅んでも魔界都市新宿はそこに在り続けるんじゃなかろうか…ふと、そんなふうに思った。秋せつらが居るかぎり。今回もあざといがすぎるせつら、秘技・小首傾げ!己の美顔を最大限に利用した感。外谷さんブレンド、どんだけ酷いんだ(笑)2018/01/05