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内容説明
いま、日本は岐路に立たされています。東日本大震災、収束の見えない原発問題、限りなく短い総理の座――。この危機的な状況は「戦後」の混乱ともいえます。私たちはどう生き抜けばよいのでしょうか。「賢者は歴史に学ぶ。愚者は歴史にも、経験にも学べない」。古代ローマやルネサンス史などに通暁し、ローマ在住で日本を客観視できる塩野さんのこの警句に、今こそ私たちは耳を傾けるべきです。『リーダー篇』『国家と歴史篇』に続く、叡智に満ちた日本人へのメッセージ、第3弾!
目次
1(「スミマセン」全廃のすすめ 民主党の圧勝を望む 車文化のちがい ほか)
2(今こそ意地を見せるとき ぶつかるよりも、逃がしてはいかが 遊びのすすめ ほか)
3(スポーツとバトルの間 善政の例 イタリア式メダル獲得法 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
359
震災前後に書かれていたエッセイをまとめた一冊。個人的に塩野七生初だが中々面白く読めた。震災での海外の報道状況がよく分かったが、海外に在住していたからか、あまり著者自身の緊迫感は感じなかったかな。ローマ帝国の歴史は今の時代にも参考になる事が多いな。2016/10/16
ガクガク
67
イタリア在住半世紀になる塩野先生の「日本人へ」の辛口エッセイ集。イタリアも何かと大変そうだけど、先日読んだドイツ在住の方のお話(『8勝2敗で日本の勝ち』)も併せて反芻すると、より複眼でEU事情が見えてきて面白い。先生の言は、日本を外から眺めることのできる者の冷徹な視点であり、爽快でさえある。5年ほど前に読み続けた『ローマ人の物語』は、最後の方になってローマの衰退が耐えられず挫折したけど、今ならば「その衰退の歴史こそ直視すべき」と思えて来た。或いは新たにヴェネチア共和国の物語に挑戦するのもありかもしれない。2014/03/07
ムーミン
58
他国、他文化から見た現在の日本について、もっと最近の日本がどう目に映っているのか知りたくなりました。何か参考になる本はないでしょうか。2022/08/02
とよぽん
43
図書館の書架から呼ばれたような出会い。塩野七生さんの著書を初めて読んだ。在イタリア50年超、ローマの歴史を書いている作家ということぐらいしか知らなかった。それにしても、何と明晰な文章を書かれるのか!そして、歯に衣着せぬ鋭さ、その一方ではユーモアも効かせて。面白く、かつ教訓に満ちたエッセイだ。2018/03/25
壱萬参仟縁
40
国家とは、住民共同体。当事者の説明責任とは、決断の理由を冷徹、論理的に説明すること(14頁)。外国語は、上達したように見えても、関心が向いている方向にだけ上達。母国語は、自然に学んで疲れを感じないという 違いがある(53頁)。著者は、日本の組織に合っていないと認めるしかなかった。内定をとれなかったためである(65頁)。人間は、不幸なときにこそ真価が問われる。想定外にどう処するかに気概が問われる(81頁)。 カエサルは怒らない権力者。叱責当然の相手を弁護までしたという(94頁~)。 2014/09/13
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