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内容説明
わたしが慣れ親しんできたローマの皇帝たちで“夢の内閣”をつくってみたら──指導者とは、どうあるべきか。すぐれた戦略がなぜ重要か。いま日本が突き当たっている問題は、過去の歴史にすでに明確な答えがあるのだ。そのほか、小沢一郎ら日本の政治家に思うこと、日本の技術を世界にアピールする方法、執筆とワインの親密な関係、ブランド品について知っておくべきことなど、しなやかな知性があなたを鍛える、大好評『日本人へ リーダー篇』続篇。
目次
1(後継人事について;葡萄酒三昧;『ローマ人の物語』を書き終えて;女には冷たいという非難に答えて;世界史が未履修と知って;遺跡と語る;『硫黄島からの手紙』を観て;戦争の本質;靖國に行ってきました;読者に助けられて;夏の夜のおしゃべり;安倍首相擁護論;美神のいる場所;歴史ことはじめ―葡萄酒篇;歴史ことはじめ―チーズ篇)
2(滞日三題噺
ブランド品には御注意を
バカになることの大切さ
ローマで成瀬を観る
夢の内閣・ローマ篇
夢の内閣
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Emiko
29
外から見た日本、日本人の視点が興味深かった。各分野についてこういうブレのない見方ができるまでどれほど勉強がいるのだろう。イタリアの内情なども面白かった。そしてローマ人の物語を読みたくなった。「外国人の歴史家ならば日本という国と日本人をどう評価するだろう。持てる力を活かせないでいるうちに衰えてしまった民族、と評するのではないだろうか」は的を得ているようで日本人として悲しい。昨今、外国でも日本人が再評価されている点や好かれる点、優れた点もたくさんある。考え、色々な力を蓄え自分の言葉を持てるようになりたい。2014/05/29
なお
26
辛口の語り口ですっきり気持ちがいいです。2019/02/21
kawa
26
永年ローマに居住して執筆活動を続ける著者のエッセイ集。本のタイトルからのイメージほどの強烈さはないが、外から日本を継続的に見ている著者の視点は鋭く納得感がある。国家の指導者の条件として、「たとえ自分は地獄に落ちようと国民は天国に行かせる、と考えるような人ではなくてはならない。その覚悟がない指導者は、リーダーの名にも値しないし、エリートでもない。」はリーダーの必要な姿勢として印象的だ。2016/12/28
えちぜんや よーた
26
「ローマ人の物語」を書き終えた後の雑感集のような感じ。頭から読む必要はなく、どこからでも入っていけるので乱読気味の私にはうれしい一冊。あと「堀江さんがなんたらかんたら」とか「橋下さんがうんぬんかんぬん」とか言う場面に出くわしたときに読むのも面白いかもしれません。2012/09/04
ひろし
17
ローマ住まいの著者が思いつくままにツラツラといろんなことを書き流した本といった印象。タイトル買いして期待してただけに肩透かしをくらってしまった。戦争観や安全保障観は日本の自称平和主義者達と違って綺麗事も言わないし平和ボケもしてないので好きです。もっとも面白かったのは「女が女のことばかり考えている限りは女の独立は絶対に達成できないと思う」というくだりだ。言い得て妙だなと思ってしまった。2017/08/12