内容説明
何もかもが嘘くさく、熱中できない。怠惰な日常を過ごしていた男子高校生、真山和志の前に現れた、IQ185以上の美少女カンナ。彼女に振り回されるようになった和志は駅で突然、見知らぬ女からスポーツバッグを押し付けられる。その中に入っていたのは武器と暗号通信機。スピーカーから流れてきた「これより、駆除に入る……」という不気味なメッセージから、ふたりの世界は一変する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
RE:PIRO
5
9歳の女の子との恋愛が成立するところがかなりの中二病だが、なかなか悲しい展開となっている。説明不足な箇所がかーなーりあるが、ラノベだと言っちゃえばまあ許容範囲かな。とりあえず先の展開が気になるので全巻購入。2014/06/16
宇井
3
乙一さんのあとがき読みたさで買ったのですが、内容も面白かったです^ ^カンナちゃんがIQ185以上、っていう設定があんまり生かされてないような気はしますが、この先できっと何かあるのでしょう!続きが読みたいです!2014/11/03
せき
3
HACCANさんの挿絵がないのは魅力半減な気がするけれども、やはりこのシリーズでは1巻が力あるよなぁ。身震いする。しかし自分のことを好いてくれている相手を殺めねばならないとか、ほんと地獄だよなぁ。解説にも書かれている重要なエッセイにも目を通したんだけれども、個人的には著者の人間性への評価を著しく下げただけだった。この人、地獄やってた!まぁでも、そういう男が世の中回してる側面が事実としてあるのは認めざるを得ないよなぁ。できることなら、自分は別の方法で魔法に類する力を手に入れたいところだのぅ。2014/05/19
m!yu
3
待っていました、完全版!!!当時、この陰鬱とした物悲しさ漂うストーリーにどっぷりとのめり込み、続刊を今か今かと待っていた一作です。徐々に続刊の出る間隔が空き、そのうちライトノベルからも卒業してしまい、最終巻まで読むことなく終わっていたのですが、大人になった今でも時折思い出してはカンナとカズシに思いを馳せる日があるほどでした。なので、今回完全版が出ると知り、とっても喜々としています。今度こそ、カンナとカズシの物語を最後まで見守りたいと思います。物語もさる事ながら、とにかくカンナが魅力的!これに尽きます。笑2014/02/10
まろにえ
2
2001年にファミ通文庫から発売された作品の完全版。ファミ通文庫版との違いは、徳間文庫なのでラノベにある挿絵が表紙以外に無いこと。イラストは当時と同じくHACCAN先生。内容は1巻に関しては違いは感じられなかった。13年経過してもやっぱり最高に面白い。ヒロインのカンナが9歳で、当時は「9歳wねーわw」と主人公と同様に思っていたが、圧倒的なヒロイン力に陥落したのを思い出しましたw そして心抉られる…日常を破壊する非日常が忍び寄ってくる不安感が凄い…だがページを捲るのが怖いが止まらない。そんな一冊。2014/03/12