神様がうそをつく。

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神様がうそをつく。

  • 著者名:尾崎かおり【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 講談社(2014/09発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784063879223

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内容説明

転校先の学校で、同級生・理生(りお)の秘密を知ったなつる。少年と少女の、幼い恋と冒険の物語。――七尾(ななお)なつるは東京から転校してきた小学6年生。クラスの女子に無視され、サッカーチームの新任コーチともソリが合わない。そんな時、大人びたクラスメイト・鈴村理生(すずむら・りお)の、誰にも言えない秘密を知ることに……。夕立、お祭り、「とうふ」という名の白い猫。小学校最後の夏。ふたりの、ひそやかな冒険が始まる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

270
いろんな悩みを持つ青少年がもがきながらも状況を変えていく物語。父親が嫌なキャラだったなぁ。2017/05/30

徒花

116
よかった。好き。1巻完結。とある少年と少女の一夏の物語。児童文学もそうだけど、こういう小学生の子どもたちは身近な大人たちの理不尽さに翻弄されて苦労する(親の転勤で引越しなきゃいけないとか)。そして、明日の暮らしすら不安になる「お金がない」という事実に対してヒリヒリする感じも、大人だったらまあどうにかなる感じがあるけど、子どもたちだとどうしようもない悲壮感があって、なんか心が動かされる。あと、大人同士の恋愛では感じられないちょっとしたエロティックさ。よい。2020/08/24

G

53
1日が長かったあの頃。夏に生まれる初恋。共有しなければならない嘘。どれもありきたりなプロットだ。ただなぜだろう? 読み進めていくうちに「頼む、頼むから幸福な結末であってくれ!」と心から願っていた。最後のシーンには、本当に良い意味で裏切られた。切ない思いが胸を強く突き刺した。誰でも色々な意味で家族に問題を抱えている。それでも踏みとどまればならない。残酷な現実と対峙しなければならない。だから神様は嘘をつくのだ。せいいっぱいの嘘を。2015/10/21

ソラ

43
これは夏だからこそというか舞台が映えるな。なつるの「悪いことだってわかってても、それしかできないときってどうしたらいいの!?」という言葉が印象的だった。2013/10/06

いわし

37
11歳の夏。浴衣。花火。家出。少年は、少女の秘密を知る。1巻完結でボーイ・ミーツ・ガール要素がぎゅっと詰まった、切なくてやるせなくて、だけど希望を感じられる物語。母親のおっぱい揉むくらい子供なのに女の子の前ではちゃんと男を見せるなつると、「彼がよろこぶレシピ本」をこっそり読んじゃう乙女な理生にとっての特別な夏。大人にこそ刺さる、僕自身戒めとして時々読み返したい漫画。身勝手なふるまいや不用意な言葉で子供の心を折ってしまうことがないように。親のいない子供や足の不自由な猫を可哀想だと決めつけてしまわぬようにと。2020/11/06

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