内容説明
大学教授爆殺から周唯暗殺まで、一連の事件の首謀者とされる“C”。その正体は、いまだ謎だった。一柳美結刑事たちは、標的とされた大学講師・佐々木忠輔が語る“C”の真実に驚愕する。一方、忠輔の妹・安珠は、超高層タワー内で催されたライブに出演していたが、そこにも“C”の影が……。シリーズ第二弾。文庫書き下ろし
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
170
緊張感のあるサスペンスではあるのだが。味付けも大味でけれんみたっぷり。でも主人公は相変わらず置いてきぼりだ。これ、主人公削除しても話し成り立ってしまうのでは?主人公以外のかっこいいこと。アイデアは飛んでいて面白い。続きに期待。2017/06/17
KAZOO
109
2巻目ですが、早々にサイバーテロリストの正体がばれてさらに巨悪がいるということになってきます。まあ日本政府をも動かすくらいの権力を持っているようでどこまで話が膨らむのかがわかりません。サイバーセキュリティ関連の課長の経歴も明らかになってきて結構楽しめます。若手に慕われていた警察官が殉職してしまいます。2017/11/08
いーたん
33
全4巻構成の2巻め。1巻で正体不明だったサイバーテロリストCの人物が明らかになり、サイバー攻撃により東京を征服し支配下においた。それに対抗する為、警察・自衛隊・各省庁などが一枚岩とは言い切れないがオールジャパンとして対策会議をするシーンは鳥肌ものだった。Cと対Cチームの交渉の中で明かされたCの真意とは人類救済の為の殺人の是非。法が裁けないのならば自分が裁くというC。そのCの粛清リスト最上位の田中という男。次巻で田中の警護にあたる警察。そして田中に呼び出された主人公の美結。続きが非常に楽しみです。2014/06/10
ヨーコ・オクダ
26
シリーズ2作目。前巻でも空飛ぶジャイロとか人体発火とか、ちょっとマンガチックな部分はあったんやけど、今回もリアルな部分と、今後リアルに起こる可能性が十分にあるフィクションの部分と、マンガチックな部分が上手くミックスされていて面白い。いろいろやらかしてくれる「C」の正体よりも、水無瀬警視正の正体が…!?殉職者も複数出てきて、シリアスな雰囲気もプラス。そして最後「ぼくは君を愛してる」なんて言うてるボンボンが居たりしつつ、サブタイトルにもなっている一柳美結巡査をめぐってのあれやこれやが展開されそう。2016/09/04
那由多
22
『フェイスレス』の続き。序盤で明かされる“C”の正体に驚く。サイバーテロによる東京制圧に対応しきれず、現場職員の努力も後手後手に回る日本警察。“C”の目的も見え、謎の男田中の名前が出てき、美結が主役である必要性も伺わせたところで、『ネメシス』へと続く。2019/03/13