内容説明
突然戦国時代に一人放り込まれた陸上自衛隊員・笠間慶一郎二等陸曹。彼がたまたま命を助けたのはあの織田信長! 狙撃手としての腕を買われた慶一郎は信長配下の武将・佐々成政の下で鉄砲隊の編制を任され、さらに信長を狙う刺客たちとも死闘を演じる……。慶一郎は銃一丁で戦国の世を生き抜けるのか――?(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hitoshi Mita
42
タイムスリップ物の定番ネタ!自衛隊員が戦国時代へ!戦国自衛隊と同じですが、こっちは一人タイムスリップ。しかもスナイパー!現代の兵器をバンバン使うのかと思ったけど、戦国時代の兵器を使っていくあたりはよく考えてる感じ。しかも主人公が戦うのが好きじゃないってのがいいです。主人公タイプはGATEとある意味似ている。さて続きを読みましょう。2016/01/06
Koning
33
GATEの人の戦国自衛隊員もの。一人戦国時代に落っこちた笠間くんが上総介を助けて〜というシリーズ導入部。佐々さんとこにご厄介になりつつということでよくある現代人が歴史知識を駆使して〜になるかと思いきや歴史勉強しとくんだった!ってタイプ。それでも狙撃手なだけに鉄砲の扱いとその辺のあれこれはやっぱり詳しいし二曹ということで現場の戦術的行動と部下のまとめ方なんかも叩き込まれてるから鉄砲隊作ってねで作るのは近代的猟兵部隊(笑)ページ数はあるけど、電車の行き帰りで読めちゃう感じでござんした。2016/09/11
yutan2278
20
銃て撃たれる時代劇姿の人々。陸上自衛隊狙撃隊員の慶一郎は、転がる本物の死体に驚愕する。鎧武者の隊列にも火縄銃が向けられ、咄嗟の行動で救った標的の男は、あの織田信長だった。戻るべき駐屯地も消失し、戦国時代にタイムスリップしたと確信した慶一郎は、狙撃の技術を買われ信長の配下となるが…。 タイムスリップものですが、なかなかに面白いです。2023/08/01
ぺぱごじら
17
時(次元)を駆ける自衛隊シリーズ。第2弾は『お一人様戦国自衛隊』。『GATE』シリーズでは横暴でチートな戦力を誇示したが、今回は歴史の流れを壊さないように慎重に闘う自衛隊員の奮闘。食事・衛生・風習などの時代考証が丁寧。また、スナイパーでありながら致命的な欠点を抱える主人公にシンパシィを覚える。この辺りの変化が『GATE』からの成長部分かも。2015-2012015/12/13
YONDA
16
戦国自衛隊好きにとってはたまらない設定。この設定は良いが、文体がちょっと軽い気がする。戦いの描写にリアルを感じられず、脳内再生ができない。さくらの口調が現代口調なのに違和感を感じる。この1冊しか持っていなかったら続編はスルーしていたが、BOOKOFFで全巻購入したので諦めずに読みたい。頑張れ慶一郎。2018/01/28