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内容説明
見習い闘牛士としてデビューを果たしたチカ。
しかし、その初戦は惨憺たる結果に。教えられた通りのことをこなしていながら、なぜ精彩を欠いた闘牛士しか出来ないのか…。
そんな中、フラメンコを踊る老女の姿に一筋の光を見出したチカは…?
男達の中で一人輝く粋な女・チカ、その苦闘をたっぷりと描いた第3集!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たべもも
16
★★★★☆。チカのデビュー戦は残念な結果でしたが、その後は何かを掴んだよう。闘牛ってスポーツではなくどちらかと言うと伝統舞踊みたいなものなんですね。何となく理解出来ました。ヴィセンテとの交流が微笑ましい。2015/02/26
ちるるん
13
題材は変わってるから続けて読んできたけど、素人からプロになっていくまでのプロセスや通過ポイントはスポ根ものと変わらないんだな、と思いました。でも、そこにセクシャリティの問題が絡んでくるのでおもしろい。デートのつもりで誘ったのに、まったく意識されなかったヴィセンテが気の毒で笑っちゃう。チカがどうなっていくのかが楽しみ。2013/08/19
ぐうぐう
13
闘牛とは、命がけの場でありながらも、エンタメとしての側面も持つ。つまり失敗は、闘牛士の命を危うくするのと同時に、観客の失望を招く。チカにとっての初戦は、苦いデビューとなる。ほんのわずかなためらいや迷いが、戦いを、そしてショーを弛緩させる。しかし、そのシビアなる場の経験が、チカを育てていくのだ。闘牛のなんたるかへの理解を深めるのだ。2013/08/13
Ribbon no kishi
8
フランシスコという存在が随所に散りばめられ、その重みを思わせる三巻。少しずつ明かされるアントニオの過去。そんな中お調子者パブロのキャラが良い緩和剤となってほっとする。女闘牛士が笑って放つ悪態に、明瞭な正解不正解のない闘牛という世界の難しさを改めて感じた。「悪くない」域を脱しようともがいていたチカは、連れていかれたフラメンコで観客を魅せるプロに通ずるものを掴む。その後の興行で会場が沸き空気が止まったような感覚を漫画でも味わえて胸に感動がこみ上げた。ヴィンセンテとは良い関係性を築けそうでこれからが楽しみ。2013/10/02
たねひ
7
チカ、闘牛士としてデビュー。もう少し修業時代をやるかと思ったけど、結構展開が早いな。サッカーのような得点のはっきりしたスポーツと違い、全ては観客の反応次第というところが難しく、奥が深そう。男との恋愛にはやっぱり興味がないみたいだけど、「友達になってあげてもいいよ」の場面にはちょっと萌えた。2014/10/26