内容説明
どこかにこの宇宙と似たような別の宇宙があって、そこには別のあなたがいる。以前ならSFの設定としか受け取られなかったこの自体は、現実のものであるかもしれない。なぜなら近年、宇宙や物質の成り立ちを探求する最先端の理論では、随所にこの宇宙が唯一の宇宙ではないことを物語る「多宇宙」が顔を出すからだ……『エレガントな宇宙』でお馴染み、読ませるポピュラー・サイエンスの第一人者ブライアン・グリーンの平易な科学解説
目次
第1章 現実の境界―並行宇宙について
第2章 終わりのないドッペルゲンガー―パッチワークキルト多宇宙
第3章 永遠と無限―インフレーション多宇宙
第4章 自然法則の統一―ひも理論への道
第5章 近所をうろつく宇宙―ブレーン多宇宙とサイクリック多宇宙
第6章 古い定数についての新しい考え―ランドスケープ多宇宙
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
SOHSA
39
《図書館本》基礎知識に乏しい私にとってはかなり難解、それでも読み手にイメージしやすいように平易に表現しようとする作者の努力、気遣いがそこここに見てとれる。多くの多宇宙論の中でどれがベストであるのかは判断しようもないが、いずれにせよ多宇宙の存在が必然的であるのは興味深い。しかし、此処までくるともはや宇宙物理学は、哲学的、形而上学的ですらある。「これは科学なのだろうか?」上巻の終わりの一文がいみじくも印象的だ。2015/07/09
inami
28
★ 3.5 宇宙にとても興味を持っていた10年ほど前、著者の『エレガントな宇宙』を読んだ・・もちろん内容はほとんど覚えていないが(笑)、当時知りたかった「ひも理論」などについて書かれていたことを思い出した。本書は「そもそも宇宙とは何なの?」ということで・・われわれの宇宙は多宇宙の一部であることを、現代の科学的研究から自然な流れで感じとってほしいという・・一般相対性理論、インフレーション理論、量子論、ひも理論など、避けて通れない世界がてんこ盛り。多宇宙を感じとれるところまでは・・なかなかどっこいですね 笑 2024/12/01
posh
25
難しかった。調べながらだから時間も費やした。下巻に行く前にもっと勉強しないといけない。も少し簡単なのを読む。ニュートン(ちょうど特集)も読まないと。でも軽く下巻、読んでおいてまた上下通じて再読するか、悩み中。2014/04/08
ばんだねいっぺい
23
「時間の終わりまで」のサブテキストとして読書。改めて、アインシュタインって、すごい。ザーザーというあれは、ロマン溢れる音だった。2023/06/06
どんたこす
22
並行宇宙について、決してSFの世界の話ではなく物理学の観点からしっかりと考察されている。上巻で提案された並行宇宙は、次のとおり。パッチワークキルト多宇宙、インフレーション多宇宙、プレーン多宇宙、サイクリック多宇宙、ランドスケープ多宇宙。4つの力を統合するかもしれない超ひも理論に期待を込めてプレーン多宇宙とサイクリック多宇宙に1票を投じます!2021/05/30
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