内容説明
母が国王に見初められ、フィンメルハウゼン王朝の一員となったアルメイン。しかし母の死を知った十歳のある日、美しい長姉ヒルトルートとの出来事から王家のおぞましさを痛感し、宮殿を飛び出してしまう――。それから八年、大陸中を放浪していたアルメインの前に、騎士として成長した妹ナリアが現れる。やむを得ず一時宮殿に戻ることにしたアルメインだが、彼を迎えたのは、血に囚われた王家の昏く輝く”宿命”だった……! タクティカルファンタジー開幕。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
U
14
おおお……わりと堅実なドロドロ宮廷陰謀劇でした大好物です。じゃっかんザクザク進行させすぎな気もするけれど、スピード感はあって面白かったです。そしてシリアス変態しかいない。ヒルトルートさんが真っ先に退場してびっくりでしたが、これブラフじゃないのね…… とにかくどういう風に進むのかが楽しみです。あとイラストの姉上とナリアがむちゃ可愛い。2013/11/21
しぇん
12
築地先生の新作。王宮陰謀物ファンタジー。登場人物がひっそり基本変態だらけですが、面白い!。ただ、築地先生はいつも結末が肌に合わないのでさけていたんですが、今回も既に一番気に入りそうだったキャラがあっさり……。復活して欲しいですけど、舞台にいると強力すぎますしねぇ2013/07/08
彼方
9
王族同士の陰謀蠢くファンタジー作品。面白かったですが各敵対キャラの野望がわかりやすくて浅慮なのが盛り上がりきらなかったかなぁ…登場人物、退場者も多く若干捌ききれてない印象もあって勿体なく感じます、メインの掘り下げくらいもう少しほしかったところ。タクティカルな展開よりはみんな性癖普通じゃなかったりヒルトルート、メーニカの狂気さだったりの方が楽しめましたね。特にメーニカのイカれさ、アルメインに一時的な不利益を被らせる辺り歪んでいて今後何してくれるのか…。イラストも構成、デザインと好きですし次巻も読んでみます。2016/01/02
ギンレイ
9
【欲望の果実】 ファンタジーの権力争い。 結構良い感じ! 謀略を主軸にしているけど滾る悪意よりチクチクした陰湿な悪意を前面に押し出しているため醜悪さは隠されている(見た目上は)。 しかし策謀を巡らせている人物達を考えるとそういった世界観がマッチしているとも言えるかな。 安易に汚いことを賛美しないのも良い。 それでいて必要なら躊躇わないのでバランスが取れている 評価は ★★★★★★★★★☆ 9個星です!!2014/08/16
たく@ぼっち党員
9
中世ファンタジー。謀略が渦巻くロマン溢れる作品。結構面白いです。同ファミ通文庫より出ている黒鋼の~と被り気味な主人公。けんぷファーで悪いイメージがありましたが…期待してますよ築地先生!絵もかなり好み。けっこうドロドロしてます。2013/08/06