内容説明
ガルクトが倒され、一時の平穏を取り戻した白磁宮殿。そんな折、連合国家ベールランドの構成国バリストン王国から使者が訪れる。アルメインに謁見を求めてきた使者の少年は、自分もルドニア三世の子であり王位継承権を持つ者だと告げるが、当然ナリアもアルメインも取り合わない。しかしその随行者、アルメインと旧知の美女ヘルネーアは、瞳にヒルトルートと同じ狂気を宿し、アルメインを惑わせる――。昏き宿命のタクティカルファンタジー、第2巻登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はす
13
登場人物がそれぞれクセがあっていいねぇ。負け犬側に特殊性癖もちが多いのはどうかと思うが。ヒロインもメーニカは恐ろしすぎるし、ナリアも今は数少ない癒し成分ではあるがそのうち憑かれそうとか…、アルメインご愁傷様です。/隣国双方にそれぞれメイドがいるってことは、冥玉以外の玉もちゃんと人知れず残ってるっぽそうだねぇ。となるとメーニカも玉を持ってるのか、それとも協力者がいるのかどっちなのやら。/今回で一応代王はアルメインのみか。となると次は帝国が出てくるそうなので国外問題に着手するのかね?まあ何にせよ楽しみだな。2013/11/18
まりも
13
兄姉のほとんどが死んだ前回。今回は弟を名乗る人物が登場。この物語に出てくる人物は全員変態で変態同士の騙しあいというのが非常に面白いな。信じることができる人がいなさすぎる。王宮のドロドロした要素を嫌悪感を感じさせることなくかけているのはすごいですね。幼女妹の病みっぷりはとどまるところを知らないし、キーマンとなる姉も死んだことでよりその存在が強くなっている。次巻からは本格的に他国も絡んでくるだろうしますます楽しみです。2013/11/03
しぇん
12
相変わらず変態ばかりで面白いです。前巻で退場してしまい非常に惜しかったヒルトルートがこんな形で物語に深く絡んでくるとは……。特殊性癖な人に好かれてて絡まれまくる主人公がちょっと可愛そうだけど頑張って欲しいですね。物語も結構動いてきましたが、次は他国との暗闘になりそうですね。楽しみです。2013/11/02
ちゃか
10
ここの王族はもう駄目だろう、ってレベルでいろいろ入り混じってるような。実はここの王家滅びたほうが世界の為じゃね、みたいに思えてくる。つーかコットローも宰相も俗物だなぁ。スィンがかき混ぜていったのは面白かったけど、それにしても相変わらず淡泊な感じが抜けきらない。P243のメーニカのイラストが心底喜んでる感じがして、ホント怖い。これはすごいヤンデレになれそうだわ…というか既にそうなのか。ヒルトルートの影におびえるアルメイン。あの女傑は何を蒔いてるんですか、恐ろしや。 2013/11/05
椎名
10
この手の王宮物は苦手なジャンルのはずなのだが、誰も信用できないぐっちゃりとした陰謀やそれでいて真っ直ぐさもあるが故の葛藤、一巻から考えられていたであろう構成と読みやすく飽きさせない。正直かなり面白かったのだが、売り上げが心配な雰囲気が。実の妹には何をしても許されるという名言も出てきたことですし、義妹と実妹で大いにアルメインを取り合ってほしいところ。2013/11/04