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内容説明
負け続ける企業に足りないものとは何か? グローバルで戦える強いブランドをつくるにはどうしたら良いか? 儲かっているブランドの「プラットフォーム戦略」を理解し、売れる仕組みを作り出すための戦略を語る。
目次
序章 日本企業はなぜ負け続けるのか?―ブランド戦略の「不在」と「失敗」
第1章 知らないと恥ずかしいブランディング基礎の基礎
第2章 「体験」が最高のブランドをつくる
第3章 体験価値を共創するプラットフォーム
第4章 進化するブランド戦略
第5章 顧客体験価値デザインとブランド戦略の実践
終章 日本企業はまだ勝てるか?―「理念」から「スキル」へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かつどん
8
企業の中でブランド戦略とは、広報の一部といった狭いものでなく、全体の基軸になるものと考察されてます。企業の目的に対して生活者(顧客)にはどう伝わってるか。製品を買う前から買った後のフォローまで、すなわち顧客体験を主として企業を組み立てる。この視点が日本人は苦手だといいます。確かに。だが苦手なものを克服するのか、得意を伸ばすか。。もっとプラットフォームがメインの本かとタイトルをみて期待してました。ファミコン世代の私は真っ先に任天堂を思い浮かべる。ファミコン本体とカセットという愛着あるプラットフォーム事例。2016/11/30
Yasomi Mori
4
属人的アートとして語られがちなブランディングの活動を、サイエンスとして分析し再現可能にしようと試みる一冊。企業が一方的に価値を押し付ける時代は終わり、「生活者主語の知覚価値」の比重が高まったのが近年のトレンド。そのうえで、ブランドは生活者のコミュニケーションを可能とする媒介・プラットフォームであれ、というのが主張の骨格。ブランド戦略は経営戦略とマーケティング施策をつなぐ役割を果たし、事業部横断的な活動であるため、経営トップの積極的支援が不可欠だとする。具体的事例や、既存マーケ理論との関係が整理された良書。2018/06/30
okimam1
2
ブランドとは何か、サービス精神満載の語り口で、教えてくれる良い本だった。ブランドマーケティングを実践する方法論に触れ始めたあたりで着いていけず、とりあえず通読したので近いうちにまた読みたい2021/08/23
TAKAMI
2
ブランディング、ブランド戦略といった言葉について、ビジュアルイメージに限られた話ではなく、より大きな事業の構造の話としてわかりやすく捉え、説明している本。確かに4つのPという視点から様々な企業のブランドを見てみると、今までは見つけられなった気づきがありそう。また本書の特徴は、従来型のいわゆる日経大企業に本質的なブランド戦略の実装を行うための説明が多い点にある。これから企画・デザインの分野で仕事をしていく自分にとってはピンとこなかったが、一方でここの解説が丁寧ですごいと思った。2017/07/19
鈴木 栄一
2
コーポレートともプロダクトとも絞らずに、ブランディング構築を隣接するマーケティング戦略・コミュニケーション戦略・事業戦略との関係を明確にしながら、日本の大企業での実務の実態を踏まえて書かれた本。とここまで自分で書いていて鳥肌が立つくらい、この界隈を一冊にまとめることは偉業と言って良い。ブランド志向を目指す経営者の方にぜひとも読んでいただきたいです。目に見えないし、構築の経験がなかなか出来ないので、ブランドは理解されにくいと思うのですが、この本は本物です。2014/12/12