内容説明
朝日新聞連載ルポの書籍化第4弾。福島原発事故からまる2年が経過したが、収束するどころか、ますます被災者たちの苦悩は深まるばかり。滞る除染、原発の再稼動問題など、日本の原発のありかたを問う。気鋭の記者たちの渾身のリポートだ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
179
福島原発事故のルポルタージュ第4弾。この巻でも事故後の様々な側面が描き出される。弱者ほど避難から取り残されること、また功罪の判断は難しいが町ごと埼玉県に避難した双葉町のことなど。もっとも生々しいのは自衛隊の中央即応連隊による一連の活動だろう。私たちはそもそもそういう部隊の存在すら知らなかったのだが。高濃度の放射線の中を偵察に向かった、中央特殊武器防護隊の6人が3号機の爆発に巻き込まれて負傷、被曝。またヘリ団による3号機への空中放水など、いずれもまさに「決死の覚悟」のもとに行われた。2013/09/12
美登利
29
いま、原発関連のニュースはほぼ流されない日々。何の問題も解決していないのに。今回も大変胸が痛む事実、怒りを感じる話がたくさん出ていました。このシリーズは日本人ならば知っておかないといけないことが書かれていると思います。多くの人に読んでほしいです。2013/08/19
燃えつきた棒
15
かつて日本には、切腹、特攻隊の文化があった。 全体のためには、簡単に個人の命を犠牲にして顧みなかった。 「フクシマ」後の対応を見ても、残念ながら、人権思想の面では、この国は未だにアジア的後進性に首までどっぷりつかっていると言わざるを得ないように思う。 2016/03/20
ねこまんま
11
米国政府の苛立ちがとてもよく伝わってきます。 関西在住の私も、当時、東電と日本政府がお互いなんとかするだろうと、タカをくくってたんじゃないかと感じていましたから。 テレビで東電の現状説明の記者会見を何度もみたけど、何言ってるかさっぱりわからなかったし、危機感も感じなかったなあ。 そんな中、やっぱり一番危険に身を晒していたのは現場の人たちです。自衛隊、消防、警察、もちろん、東電の社員の方たちも。命をかけた現場の方たちには本当に頭が下がります。 2014/01/07
Sakie
8
このシリーズに手をつける度、何度でもあの日に引き戻される。生業は違えど、原発事故により暮らしを破壊された人たちの哀しみが今も続いていることを思い出させられる。それは福島の原発事故から離れた立ち位置にいる私たちに必要なことなのだ。だから、取材チームが書き続ける限り、受け取り続ける。自衛隊等、原発被害の増大を食い止めるために放射能の恐怖と戦いながら、同時に仲間を思いやりながら任務に加わったプロフェッショナル達や、双葉町井戸川町長のエピソードも印象に残る。2014/07/27
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