集英社文庫<br> A3 下

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集英社文庫
A3 下

  • 著者名:森達也【著】
  • 価格 ¥605(本体¥550)
  • 集英社(2014/11発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087450163

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内容説明

【第33回講談社ノンフィクション賞受賞作】「なぜあんな事件が起こったのか、その理由と背景を今最も考えているのは(これほど皮肉なこともないけれど)、この事件の実行犯であり、今は死刑判決を受けている元信者たちだ」――地下鉄サリン事件以降、日本社会は凶暴で邪悪な存在への不安と恐怖に煽られ、セキュリティ意識と応報感情を急激に高揚させた。事件の本質を探り、変化の方向性を見つめる問題作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

さつき

42
読めば読むほど謎が深まり全体像を掴むことも難しかったです。地下鉄サリン事件から20年以上が経ちましたが、事件の真相が解き明かされることは、もう、ないんでしょうね。2017/09/15

at-sushi@進め進め魂ごと

33
若き日の麻原を知る人々や、後に処刑された幹部達や信者等へのインタビューを通じて、ステレオタイプ的に語られる麻原の人となりやサリン事件の背景に迫る下巻。 解説にあるとおり、当の麻原本人は取材時点で既に廃人に成り果てており、目的の半分は果たされることなく、犯罪史上に残る事件の真相は藪の中のままで司法とメディアへの不信感が残る内容。世論が求めた判決とはいえ、恐らく当人は刑場の露と消える間際も贖罪の念どころか自意識すらなかったのではなかろうか。人為的に人格が破壊された末に真に解脱を果たしたと言えるのかも。2026/06/28

秋 眉雄

18
司法は粛々と自らのスタンスで事を進める。メディアは手にした情報を選別して世間に流す。一般庶民は、目に入る耳に届く範囲の情報を得る。上巻の感想では森達也がこの本で書きたいことは『どう見てもマトモじゃない麻原をこのまま死刑にしてしまって良いのか』ただ一つだと書きました。もう少し大きくとらえ直すとすれば、森さんは司法の出鱈目さや、踊らされているかのように感情的な一般人をどうこう言っているのではなくて、やはり他の著作同様この本でもある意味メディアに対しての圧倒的な絶望を表明しているんだと思います。2018/01/06

佐藤嘉洋

12
オウム裁判『A3』の下巻。非常に重たい内容の本ではあったが読み切った。なぜなら、著者が「この本を読んでほしい」と、以前読んだ本に書いていたから。この人は信用できる、と個人的には思っている。人が踏み込みたがらないところ、見たくないところに光を当てて、うわべの情報に操られている私に何かを示してくれる。「麻原なんて凶悪犯は、一刻も早く死ねばいいのに」世間の人がそう思う中に私もいた。でも、わかったことがある。凶悪犯だからといって、特例に次ぐ特例で、死刑を早めることは非常に恐ろしいことなのだと。2015/11/06

sabosashi

11
オウム真理教を解くには、ふたつのテーマがからんでくるにちがいない。  ひとつは山師ともいえる麻原が取り込んでいた力とは何だったのか。  しばしばメシア感覚と独占慾とは結びついてしまう。  麻原は目が不自由だったからこそ、見えないものを取り込む力があったのかもしらず、さらには、じつは麻原は水俣病の患者ではなかったのか、という話が出てきて、それが実証されれば、これまた歴史が変わってしまいそうだ。  とにかく麻原はつかみきれない人物像を秘めているようで、まるっきり山師と呼ぶこともできないのかもしれない。2019/05/21

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