内容説明
お役目中に殺された父の遺志を継ぎ、同心となった鈴原淳之助は、鏡新明智流免許皆伝の腕前だが、弱冠十八歳だ。勢津、茜の友人たち、岡っ引きの繁蔵、例繰り方の与力で伯父の悦次郎らに助けられながらお役目を果たす。父の死の真相を暴き、その仇を見つけることはできるのか? 新シリーズ第一弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
44
駆け出し同心・鈴原淳之助「赤鍔の剣」1巻。千野隆司さん初読み。父鈴原左門が何者かに斬殺され18歳で跡目を継いだ一人息子の淳之助、父の仇を捜しつつ同心としての仕事に励む、若いがゆえに探索が空回りし叱責、嘲笑を受けるが、周りの温かい人の助けもある、物語の展開に派手さはないが楽しみなシリーズ。2014/03/03
高橋 (犬塚)裕道
8
星2.5。まあまあ面白くなるかもしれない。茜と勢津が淳之助とどうなるか?が楽しみ、と言えば楽しみ。2023/10/19
カバン
6
父親が何者かに殺されたので、18歳という若さで同心の跡を継いだ主人公。剣の腕はそこそこの強さでも、探索は半人前。思わず応援したくなってしまいます。父親を殺した犯人や、恋の行方など今後が楽しみです。2014/12/02
ひかつば@呑ん読会堪能中
5
斬殺された父の跡を継いで見習い同心となった淳之助が下手人を捜すという話。18歳で見習い同心となった主人公は初日から子供の拐かしを探索するのだが、年上年下2人の女性に助けられて何とか仕事をこなすという、あまりに情けない半人前ぶりの描かれ方が面白い。いつになったら父親殺しの下手人をあげられるのか、長いシリーズになるのかもしれないが、暫くつきあうことにした。2013/01/09
あかんべ
4
見習いなのに習う先輩の姿がなく、いきなり人命にかかわる事件を一人で担当?良い様に書かれていたが、実は父親は奉行所では嫌われ者だったのかと疑りたくなった。父の仇討より事件解決に喜ぶ姿もなにやら情が感じられない。茜の矢での援護に新しさは感じるがはたしてこの次の展開はどうなる?2012/12/05