内容説明
ベストセラー歴史ノンフィクションの金字塔『逆説の日本史』が10倍面白くなる「別巻シリーズ」第1弾!
この「別巻シリーズ」は、井沢元彦氏が『逆説の日本史』で書ききれなかった「ニッポンの真実」を、より深く味わうための必読書です。
第1弾は「ニッポン風土記[西日本編]」。
〈同じ気質のグループは現在の「県」ではなく昔の「国」で捉えたほうがいい〉というのが持論の井沢氏が、五畿(大和・山城・河内・和泉・摂津)、山陽道(播磨・備前・備中・美作・備後・安芸・周防・長門)、山陰道(丹波・丹後・但馬・因幡・伯耆・出雲・石見・隠岐)、南海道(紀伊・淡路・阿波・讃岐・土佐・伊予)、西海道(豊前・豊後・筑前・筑後・肥前・壱岐・対馬・肥後・日向・大隅・薩摩)の38国のお国柄と気質に迫ります。
「なぜヤマトが大和となり、日本の総称になったのか?」「平清盛が安芸に厳島神社を建てた狙い」「坂本龍馬の心に火をつけた土佐の“いごっそう”魂」「西郷隆盛や大久保利通など維新の志士を育てた薩摩の郷中教育」……。
全国津々浦々を訪ね歩き、逆説史観で読み解いた「平成版人国記」の決定版!
目次
第1章 五畿(大和国(奈良)
山城国(京都) ほか)
第2章 山陽道(播磨国(兵庫)
備前国(岡山) ほか)
第3章 山陰道(丹波国(京都・兵庫)
丹後国(京都) ほか)
第4章 南海道(紀伊国(和歌山)
淡路国(兵庫) ほか)
第5章 西海道(豊前国(福岡・大分)
豊後国(大分) ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
118
逆説の日本史の別巻です。風土記で歴史的な人物や場所を取り上げて歴史的な解説を加えておられます。西日本ということで関西から西の国を江戸時代なのですか、その分類で書かれています。京都は山城国となっています。歴史エッセイ的な感覚で読めます。人国記を引き合いに出して備前をこき下ろしている感じがします。読んでいて腹を立てる人もいるかもしれません。2016/05/26
gonta19
83
2012/9/6 Amazonより届く。2017/4/26〜4/30井沢版風土記。いつもの歴史物とは違った視点でなかなか面白い。この巻は西日本編。次の東日本編も楽しみ。2017/04/30
とも
40
★★★★井沢の書く風土記。普段気にしない様な地方にも興味がわき、また彼らしい歴史を絡める、うまく纏まった1冊に仕上がっている。2017/02/20
ソラ
18
逆説の日本史シリーズの番外編。旧国で歴史を掘り下げていくもの。逆説の日本史のシリーズを読んでるとそんな目新しいことはないけれども、雑学的なことも記載されていて読んでて面白かった。2012/11/11
のほほん@灯れ松明の火
16
その土地柄ならではの風習や気質は、現在の都道府県別よりも旧国の方がなるほど、納得!と思う事が多くて、読んでいて楽しかったです。備前、備中、備後なんて、こんなにも違うなんて! 自分が持ってたイメージが一変しました。城跡とか紹介されていた場所にも行ってみたくなりました。とりあえず試しに西日本編のみ購入したのですが、東日本編も是非読んでみます。2013/06/28