ハヤカワ文庫JA<br> マルドゥック・ヴェロシティ1 新装版

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ハヤカワ文庫JA
マルドゥック・ヴェロシティ1 新装版

  • 著者名:冲方丁【著】
  • 価格 ¥792(本体¥720)
  • 早川書房(2013/11発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784150310776

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内容説明

戦地において友軍への誤爆という罪を犯した男――ディムズデイル=ボイルド。肉体改造のため軍研究所に収容された彼は、約束の地への墜落のビジョンに苛まれていた。そんなボイルドを救済したのは、知能を持つ万能兵器にして、無垢の良心たるネズミ・ウフコックだった。だが、やがて戦争は終結、彼らを“廃棄”するための部隊が研究所に迫っていた……『マルドゥック・スクランブル』以前を描く、虚無と良心の訣別の物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ずっきん

77
ああああ、読みにくい! でも、すっげえ面白いいいい! ボイルドかっけえ。ウフコック可愛い。物語は縦軸横軸レイヤー重厚で文句なしに面白い! スクランブルより好き! でも、クランチ文体むちゃくちゃ読みにくい! プロローグが100???と思ってたら、なるほどね。二人の決別まで減っていくのか。ううううぅぅ、ゼロ読みたくねえええええ! 読むけどさ。さあ、2へ。2021/02/04

Sato19601027

47
前シリーズで少女バロットの敵役を演じたボイルドを主役にした前日譚。戦争が終結した世界で用無しとなった最強の兵器人間は、法で禁じられた科学力の一時的な行使を認めるマルドゥック・スクランブル・09法の設立で能力を開放する。あたかも漫画のコマ割りのようなクランチ文体が、独特のリズムを作り出す。戦士ボイルドのキャリア回復ー覚醒剤中毒の克服/疑似重力発生装置の体内移植/無睡眠活動の被検体。相棒は、ネズミ型変身兵器であるウフコック。そして後半はオードリーの自殺の謎に迫るミステリ。これからの展開にワクワクする。2024/03/24

明智紫苑

42
『アノニマス』を読むまでの復習としての再読。ウフコックがまだ若造だった頃のお話。『スクランブル』より登場人物が多いが、09メンバーたちは全員魅力的だ。しかし、『スクランブル』よりもはるかに残虐性が高い辺りは読者を選ぶだろう。この小説はミステリー小説の要素を含むので、あまりネタバレ記述は出来ないのね。2016/03/24

geshi

22
『スクランブル』を読んだのがかなり前なので、内容をあまり覚えてないので、読み返せばよかったと反省。/や=や――を多用し、体言止めの多い独特な文体は、小説というよりもアニメ脚本をそのまま読んでいるような感覚。スピード感とイメージはしっかり伝わり、次第にのめり込んでいくから、読み始めの印象よりもずっととっつきやすい。濃すぎるほどのキャラのたった09メンバーたちのやり取りや、特殊能力の活躍を見るだけでも楽しい。その分、最後に訪れるであろう破滅の予感に冷やりとする。2015/04/06

ちくわぶ

17
マルドゥック・スクランブルの前の話。ボイルドとウフコック中心の話。バロットが好きなので出てこないからどうなのかなーと思ったけど、これはかなり面白い。文体もあえて短くしていて加速している感じがする。相変わらずグロい描写が出てくるので人にお勧めはできないけども、09のメンバーのやり取りが面白くて誰かに話したくなる。2016/04/10

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