内容説明
評判の竹細工職人・鶴吉が何者かに刺殺された。日本一の笊職人になると許嫁の加代に語っていた彼は、越後から出稼ぎに出て江戸に住みついた“椋鳥”だった。加代の嘆きに、隠密同心深見十兵衛は、岡っ引きの元太郎らと下手人探しにかかる。不屈の十兵衛をもってしても、次々に切れていく探索の糸……。十兵衛どうする!?<文庫書下ろし> (講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
54
八丁堀手控え帖「椋鳥の影」3巻。前作よりも余裕が出来たか凛々しく感じるが、無頼の徒に不覚を許すとは少し情けないが、これも愛嬌のうちかな。2014/08/02
ぶんぶん
11
【図書館】シリーズ・第3弾! どうも判らなくなってしまった、隠密同心の話しなのに隠密らしくない。 地味に聞き取り調査して、真相にたどり着くが、一件落着。 小説ですよね、スカッとしない、こんな話を期待していない。 単なる殺しが、あれよあれよと言う事で大事件に。 こんなストーリーになるんじゃないの、心温まるストーリーなら隠密同心、いらないよね。 どうも感情移入がしずらくなってしまった。 もともと、こういう話を意識して作っているのだろうか、どうもズレてきているようだ。 2019/06/18
ひかつば@呑ん読会堪能中
5
第3弾は、許嫁のいる人間のできた笊職人の殺しを追う話。丹念に聞きこんでいくところなどハードボイルドの雰囲気を漂わせるのだが、いくらなんでも剣の達人が後ろから羽交締めにされることはありえない。当たり前のように主人公が痛い目に逢う西海岸の私立探偵とは基礎が違うんだから。気に入って読み始めたんだけど、ところどころ変なとこがあるなぁ。無理かもしれないが隠密としての捕物と人情に徹してくれた方が読みやすい。2012/12/26
あかんべ
4
事件解決の手がかりがすくないと、こんなに苦労するって見本のような話。終わってみればちっちゃな事件。懸命にいきていた鶴吉があわれ。2012/09/14
真理そら
3
椋鳥から頑張ってひたむきに生きてきた鶴吉なのに…。隠密廻りに抜擢されたことで居心地の悪さはあるものの、組織の中で順調に生きている十兵衛なのに、そこはかとなく漂うハードボイルドタッチな描き方がおもしろい。2017/11/27
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