内容説明
旗本の美人奥方・萩乃が横山町の醤油問屋<山城屋>の前で、娘時代に言い寄られていた素浪人を含む数人の男と目撃されたのを最後に忽然と姿を消した。しかもその夜、当の山城屋に賊が侵入し、主や奉公人を皆殺しにしていたことが判明。失踪直前、実母に「鎌倉に行く」と言い残していた萩乃の身に何が起こったのか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
114
真・八州廻り浪人奉行「奇蹟の剣」 3巻。タイトルには期待できない内容ですが、怖い八州廻りの小室春斎だけでなく孤児になった正吉の将来迄も気を使う優しい心根が良かったかな。2014/12/16
ひさか
1
「奇蹟の剣」というタイトルに期待してしまいましたが、お話の中での扱いにがっかりしました(詐欺だぁ)。 いつもの悪人を追いながら人助けを行う、小室春斎の活躍話ですが、スケールは小さいです。 次作に期待します。2012/09/03
あかんべ
0
引き取って小者として使うなどの道もあったのでは、と思ってしまうが、正吉にはまず教育だろう。旅から旅の春斎にはできないことだろうからやはりこれでいいのかしれないが、正吉の心が哀れである。2012/09/16