- ホーム
- > 電子書籍
- > コミック(少年/青年)
内容説明
四国八十八カ所の寺を巡れば願いが叶うと信じられる“遍路”。学生、外国人、時に逃亡者。彼らはいったい何を願い求めて歩くのか。漫画家として行き詰まった男と、いつも仏頂面で無職の女。それぞれがそれぞれの理由で四国遍路旅に出て――。著者が実際に四国遍路で聞いて見て経験した様々な出来事を元に描いた、あらたな旅コミック!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
珈琲は深煎りで
14
そもそもなぜ四国八十八ヶ所のお寺を巡ると願い事が叶うのか、という話の元ネタを知れたのが一番の収穫だった。あんまり説得力のある話ではなかったのだが、それでも日本で受け継がれてきたのには、努力と根性の要素が日本人の気質とマッチング下からではないだろうか。2014/12/16
lily
13
自分の人生に迷う売れない漫画家と仕事を辞めて就職先に迷う女性が、四国八十八遍路を歩き通して自分を見つめなおしていく(なぜ歩くのか、という自問自答も含めて…)という実話漫画。「一か月かけてやる自己啓発セミナー」と見下して挑んだ女性は、遍路先で出会う様々な出来事に少なからず影響を受けていく。お金をたかり生計を立てる「職業遍路」やセクハラオヤジに境内での盗難など綺麗ごとだけでは済まない部分もあるが、そうした点で人間の業に触れるのも縁絡み、ということだろうか。同僚の先生から借り、一気読みで下巻に続く。2024/07/18
Yuji Hamano
8
お遍路に潜むいろいろなことを教えてもらいました。昔には不治の病になると遍路に出て死ぬまで歩き続けた人も多くいんだろうなと回想ししてしまう。遍路の間じゅう著者の自分自身との対話が繰り返されている様子が壮絶。2013/10/16
田中
7
四国を歩き遍路しながら自問自答で苦しむ主人公。売れない30代漫画家の苦悩、進路、結婚、親、一人で考え込むと余計苦しくなるのに、それが歩き遍路なのだとわかりました。面白い作品です。2013/11/07
JACK
7
☆ 30代独身の売れないエロ漫画家、グダグダと日々を過ごす元OL、メイド喫茶でバイトする女子大生、研修で四国を廻る団体職員、それぞれの登場人物がそれぞれの想いで歩く四国お遍路の漫画。失った子供の供養のために歩く人、人生に悩みながら歩く人、自分探しに来た人を非難する地元民、お遍路さんのフリで接待に甘えて定住する職業遍路、接待に見せかけて女性を狙う悪人・・・。「そんなてめぇに都合の良い自分ばっかり見つかるわけじゃないから」というセリフと、「そこは、人生が凝縮された道」という帯が全てを言い表している。オススメ。2012/07/02




